業界関係者からの警戒アラート!仮想通貨業界は危機的状況にある!
9月16日、CryptoQuant(クリプトクアント)の創業者兼CEOであるキ・ヨンジュ(Ki Young Ju)氏は、現在暗号資産(仮想通貨)業界が置かれている危機的状況について、ソーシャルメディアで持論を展開しました。
※1ドル=140.4円換算
かつての情熱を失った仮想通貨業界
ヨンジュ氏は業界の現状を、ドーパミンの放出でリアルな幸福感を得られるゲームと比較しています。逆境を乗り越え、競合他者を追い抜き、スリルを味わい、しかも仲間たちとのつながりを体感できるゲームのことです。
かつての仮想通貨業界では、予測不可能なギャンブルによる利益と、未知の境界に踏み込む新しいテクノロジーによって、ゲームと同様のドーパミンが放出されました。これがトレーダーと開発者のモチベーションになっていたのです。
しかし時を経るにつれ、トレーダーと開発者も変わりました。初期のトレーダーはBitcoin(BTC:ビットコイン)支持者のように投資に理想を追い求め、6年ほど前の市場は多くの先物トレーダーで占められていました。ところが現在は、はるかに保守的なトレーダーが業界の主流派になっています。
開発者も初期にはサイファーパンク(暗号技術推進活動家)の流れにあり、それが6年ほど前に取引所の創設やトークンの発行に関わるようになりました。現在は金融、ゲーム、コンテンツなどさまざまな分野の人材が集まっていますが、かつてのような情熱は感じられず、彼らが創り出すものはトレーダーのドーパミンを刺激する作用を失いました。
求めるものを開発できない業界
以前はトレーダーと開発者との相乗効果こそが、まさに仮想通貨業界を支える柱でした。開発者の創造力が、トレーダーの情熱を高めていたのです。しかし現在開発者たちは、手に入れた多額の報酬を浪費するだけで、金融規制や罰則強化に行く手を阻まれ、トレーダーが求めるものを開発できなくなっています。
開発者の多くはギャンブル性の高い商品開発に走り、ミームコインとその類似商品や、退屈で時間つぶしにしかならない商品ばかり市場に送り出しています。
中には仮想通貨とは完全に異なるエコシステム開発に関わる者も現れ、こうなると仮想通貨業界とさえ言えません。この点についてヨンジュ氏は、「かつての、あの開発者たちはどこに行ったのか?ヴィタリック・ブテリン(Vitalik Buterin)に教えてほしいよ」と嘆いています。
社会の中には、生活や仕事の目標などドーパミンを刺激するものがあふれています。ドーパミンを作り出せない業界は、いずれ衰退する運命にあります。ヨンジュ氏は、現在の仮想通貨業界が危機的状況にあり、今後衰退に向かう危険性を危惧しているのです。
強気アナリストも持論を展開
偶然にも同じ9月16日に、著名なアナリストのPlanB(プランB)氏もSNSに投稿し、現在Bitcoinは強気市場にあるものの、本来あるべき価格上昇はまだ起こっていないと力説しています。市場では60,000ドル(約842万円)のレンジで価格推移する状況の中、PlanB氏は再び投資を始める準備を進めているとのことです。
彼はマイナーが半減期の影響から抜け出せない状況を指摘しつつ、本格的な強気市場に移行するためには、Bitcoin価格が現状の価格から2倍に上昇する必要があると述べています。
さらにもう一人の著名なアナリストであるウィリー・ウー(Willy Woo)氏も、現在の価格レベルでは最新のマシンを稼働するマイナーだけしか利益を出せない点を危惧しています。そのため今がBitcoinを買う好機であり、価格が上向けばマイナーの業績も回復すると強調しています。
仮想通貨市場が明確な動きを見せない状況で、アナリストの意見も分かれてきました。アメリカの利下げなどマクロ経済の影響を考慮すると、ますます予測が難しくなるかもしれません。
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