アメリカ大統領選前夜!選挙結果で金融市場はどう動く?

ニュース200

現地時間で11月5日朝(日本時間午後8時)から、アメリカ大統領選挙の投票が始まります。過去の歴史では、選挙結果が暗号資産(仮想通貨)相場に大きな影響を与えてきました。今回の選挙で市場はどのように動くのか、他の金融市場も含めた予測を紹介します。

※1ドル=152.4円で換算

株式市場は大荒れの予想?

ニュース142

NYダウは10月半ばに値上がりしましたが、その後緩やかに下落を続けて現在ほぼ1か月前の水準に戻り、11月4日の終値は42,052ドル(約641万円)でした。

ウォール街のベテラン投資アドバイザーのビル・ブレイン(Bill Blain)氏は、借入コストの低下が家庭や企業に歓迎されてはいるものの、決して安心できる状況ではないと警鐘を鳴らしています。

彼の予測では、今後も金利とインフレ率は高い状態が続き、2025年には株式市場に深刻な危機を招く可能性があるということです。

具体的には今後12ヶ月にわたって株式市場は乱気流に突入し、米連邦準備制度理事会(FRB)は市場が望むほどの利下げを実施せず、借入コストの上昇、ローン貸出抑制、投資意欲の低下などが同時に起こり、世界的に7~12%ほど株価が下落するという予測です。

ブレイン氏が最も危惧するのは、もしも再び利上げが実施された場合、すでに市場の支持を失った政府には景気を刺激する能力がないという問題です。

他にもGoldman Sachs(ゴールドマンサックス)は、アメリカを代表する株価指数S&P500が、年率3%という低成長期に突入するというレポートを公開しています。

混乱期にも強いゴールド市場

現在日本国内のゴールド(地金)価格は10月はじめから7%程度上昇して、1グラムあたり約14,800円で取り引きされています。

そのゴールド市場に関してJPMorgan(JPモルガン)のレポートでは、選挙の結果にかかわらず価格は安定的に推移するだろうと予測されています。

選挙中の不安定な市場で、一時的に価格が下落する可能性は否定できないものの、FRBの金利政策と各国中央銀行によるゴールド購入、さらに通貨価値の下落により長期的には安定的に推移するという見解です。

ただしJPMorganの分析では、共和党のトランプ候補が勝てばゴールド価格は7~10%上昇し、民主党のハリス候補が勝てば2~3%下落する可能性があるということです。しかしいずれの場合も長期的展望では、ゴールド価格は今後も高値で安定的に推移すると見込まれています。

強気の予測はあるものの、仮想通貨取引は慎重に

過去の選挙イヤーでは、いずれも選挙後にBitcoin(BTC:ビットコイン)価格が上昇トレンドに入り、その後大幅な価格上昇を見せてきました。

ところが今回Morgan Stanley(モルガンスタンレー)の戦略担当マイケル D.ゼザス(Michael D.Zezas)氏は、投資家に対して選挙結果に過大な期待を抱かないように注意喚起しています。

確かに仮想通貨業界では、仮想通貨に前向きと言われるトランプ大統領の当選を期待する声もありますが、2020年の選挙と同様に、今回も開票プロセスに時間がかかることが予想されているため、市場が一時的に不安定になるというのが彼の見解です。

さらにゼザス氏は、選挙イヤーでの分析データが少ないことから、過去と同様の強気トレンドが到来すると期待せず、市場の動きを過大評価しないようにアドバイスしています。

選挙後の市場のリアクションは常に大きいものであり、それが中長期的な市場動向を示すものではないというのが彼の意見です。

そのBitcoinは10月はじめから徐々に値を上げ、10月末には過去最高値に迫るレベルに達しましたが、日本時間11月5日正午現在は68,000ドル(約1,036万円)前後で推移しています。

©NFTゲームプレス All rights reserved.
※当サイトに掲載しているゲーム画像の著作権、商標権ならびにその他の知的財産権は、当該コンテンツの提供元に帰属します
※当サイトに掲載されているデータ、画像等の無断使用・転載・変更・改ざん・商業的利用は固くお断りします

攻略メニュー