仮想通貨市場への資金流入増大！NFTマーケットにも復活のきざし？

暗号資産(仮想通貨)アナリストの分析によると、現在仮想通貨市場では大規模な資金流入が起きている模様です。その資金はETFをさらに活性化させており、低迷が続くNFTマーケットにも復活のきざしが見えてきたようです。

※1ドル＝154.2円で換算

ビットコイン・ネットワークに巨額の資金が流入

著名なアナリストのウィリー・ウー(Willy Woo)氏は、ソーシャルメディアに「現在、巨額の資金がBitcoin(BTC：ビットコイン)ネットワークに流れ込んでいる」と投稿しました。彼は独自のデータ分析結果から、Bitcoinへの投資活動が大幅に活性化していると見ています。

中でもBitcoin現物ETFへの資金流入が顕著であり、BlackRock(ブラックロック)のiShares Bitcoin Trust(アイシェアーズ・ビットコイン・トラスト)には、前週に18億9,000万ドル(約2,914億円)が流入しました。これで1月以降の純蓄積額は、トータルで277億2,000万ドル(約4兆2,744億円)に達しています。

大規模な資金流入はBitcoin価格にも影響し、過去最高値を更新したBitcoinは現在9,800ドル(約1,511万円)レベルに到達しました。アナリストは1月にローンチした現物ETFと、11月の大統領選挙の結果が投資家や市場関係者の自信を高め、価格上昇につながったと見ています。

アナリストの強気予測がつづく

ウー氏は現在の資金流入から、Bitcoinの強固な強気市場の継続を予測しています。彼の分析によると、現在Bitcoinネットワークへの資金流入は1日あたり20億ドル(約3,084億円)にのぼるということです。これは前回の強気市場サイクルに匹敵する状況です。

同じくアナリストのアリ(Ali)氏は、この先8～11週間のうちにBitcoinの強気市場が次のピークを迎えると予測しています。長期保有者の貪欲指数が上昇しており、市場心理もピークに近づきつつあるというのが彼の見解です。

彼は現在のトレンドが続けば、過去の市場サイクルから推測して、次のピークは2025年の6月から9月に訪れると見ています。

投資家や市場関係者も現状を注意深く監視し、継続的な資金流入と好ましい市場コンディションが、今後数ヶ月でさらにBitcoin価格を押し上げると見ているようです。

NFTマーケットの復活も近い？

今や以前の勢いが感じられないNFTマーケットですが、NFTデータ収集プラットフォームのCryptoSlam(クリプトスラム)によると、1週間の総売上高が1億5,800万ドル(約244億円)を記録して、市場が回復するきざしが見えているということです。

その前の週からは12.7%ほど減少しているものの、11月はじめからは69%も増加しています。

前週のNFTマーケットではEthereum(ETH：イーサリアム)が売上4,900万ドル(約76億円)/週でトップを維持し、次いでBitcoinが4,300万ドル(約66億円)/週で続き、Solana(SOL：ソラナ)が2,390万ドル(約37億円)/週で3位につけています。

他にもPolygon(ポリゴン)、Mythos(ミトス)、Immutable(イミュータブル)、BNBなどのチェーンが合計で3,580万ドル(約55億円)/週を集め、NFTエコシステムの活性化に貢献しました。

一方でSolanaはバイヤーの動きが活発化しており、前々週の117,000から58%増加して、185,000のバイヤーを集めています。

NFTマーケットでは、7ヶ月に及ぶ下落トレンドがストップし、10月は9月を18%超える3億5,600万ドル(約549億円)の総売上を記録しました。現在のペースを維持できれば、11月もさらに売上を伸ばすことになるでしょう。

バイヤーを集めるSolanaと、売上トップを維持するEthereumでは、異なる市場力学が働いているようですが、年末に向けてNFTへの興味が高まることにより、マーケットはさらに活性化するかもしれません。

日本時間11月25日の仮想通貨市場は、24時間でやや値下がり傾向にあるものの、Bitcoinが97,600ドル(約1,505万円)でEthereumが3,340ドル(約515,000円)、そしてSolanaが250ドル(約38,550円)レベルで推移しています。