ビットコインは強気のピーク到来か?大手取引所が2025年を占う

ニュース209

12月も半ばを過ぎたタイミングで、Bitcoinは107,800ドル(約1,660万円)に到達し、過去最高値の記録を大幅に更新しました。この勢いのまま2025年に突入すると、その先にはどんな展開が待っているのか。

暗号資産(仮想通貨)大手取引所Bitfinex(ビットフィネックス)のレポートを参考に、2025年の経済と市場動向を予測します。

※1ドル=154.0円で換算

Bitfinexによる市場動向予測

news165_h2バナー

Bitfinexは2024年最後のレポートで、主にアメリカ経済と仮想通貨市場の動向について独自の見解を述べています。まず仮想通貨、特にBitcoinに関しては機関投資家の参入もあり、2025年の調整は穏やかなものになるとの予測です。

半減期の翌年は歴史的サイクルから、強気のピークを迎える可能性がありますが、Bitfinexは2025年中盤に145,000ドル(約2,233万円)まで上昇し、市場のコンディション次第では200,000ドル(約3,080万円)に達する可能性があると予測しています。

一方で第一四半期にはボラティリティの上昇が見込まれますが、Bitcoin現物ETFや機関投資家の動き、さらにBitcoinそのものの国際的資産価値の上昇に支えられて、全体的な強気トレンドは揺るがないという見解です。

ただし強気のピークに近づくタイミングでは、市場での過剰な買いに注意すべきかもしれません。

仮想通貨に影響するアメリカ経済動向

2025年も、仮想通貨とアメリカ経済は強い相関関係を維持すると見られます。現在アメリカ国内の労働市場は安定しており、賃金は年間で4%程度上昇し、失業率も4.2%程度で緩やかな調整が続いています。

課題に挙げられるのはインフレの先行きで、政府の目標は2%ですが、年間3.8%と予測される経済成長率を考慮しても、目標達成の可能性はまだ不透明です。

インフレの状況次第では経済政策の再調整が必要になり、利下げを含めた金利政策に影響を与え、仮想通貨市場も予想外の動きを見せるかもしれません。

しかも2025年のアメリカには、予測不能の新展開が待っています。トランプ大統領です。今回の第二期目は、前回よりも強力にアメリカ中心主義を推進する可能性があります。

トランプ氏は国内の減税と規制緩和を約束する一方で、対外的には関税引き上げをはじめ、自国に有利な政策を次々に実行すると見られています。これが世界経済のバランスを崩すリスクは高いと言えるでしょう。

もう1つの懸案事項は、アメリカの株式市場が潜在的に危険な状況にあることです。NVIDIA(エヌビディア)をはじめとする大型株は、本来の実質的な業績を反映していない可能性があります。急上昇した株価が1度崩れた場合、金融危機を招く恐れがないとは言い切れません。

テクニカル指標が示す仮想通貨の2025年

2024年12月、Bitcoin価格は初めて10万ドルを超え、時価総額は2兆ドル(約300兆円)に達しました。現在総発行数210万BTCの94.25%が発行済みで、Bitcoinは国際的資産で第7位にまで成長しています。

2022年11月の弱気市場では15,487ドル(約239万円)の底値をつけましたが、そこから2年でBitcoin価格は573%以上上昇しました。

現在の強気市場は、歴史的データで見ると半減期サイクルの中期に当たり、半減期から450日後の2025年第三~第四半期に強気のピークを迎えると予想されます。

MVRV(時価総額対実現時価総額)指標やNUPL(ネット未実現損益)指標は、現在の強気フェーズがまだピークに達していないことを示しています。

その他も含めたテクニカル指標が示すのは、2025年のBitcoin価格が145,000ドルから189,000ドル(約2,911万円)の間でピークを迎える可能性です。

最終的にBitfinexは、経済面での不確定要素はあるものの、仮想通貨市場は2025年に強気市場で最高の盛り上がりを見せるという、楽観的な見解でレポートを総括しています。アメリカではこのまま、クリスマスムードに突入してしまうようです。

©NFTゲームプレス All rights reserved.
※当サイトに掲載しているゲーム画像の著作権、商標権ならびにその他の知的財産権は、当該コンテンツの提供元に帰属します
※当サイトに掲載されているデータ、画像等の無断使用・転載・変更・改ざん・商業的利用は固くお断りします

攻略メニュー