2024年の課題と話題!ホリデー気分の市場は強気を継続
2024年の暗号資産(仮想通貨)業界は、Bitcoin(BTC:ビットコイン)が史上初の100,000ドル(約1,572万円)に到達するなど、記念するべき1年になりました。今回は今年最後の記事として、2024年に起こった変化と年末の市場動向について解説します。
※1ドル=157.2円で換算
興味が高まった3つのストーリー
主要な通貨以外に、2024年は3つのストーリーが新たな展開を見せました。まずはミームコイン人気が高まったことで、国際的な投資家の関心は30.67%に達し、市場でのシェアも14.36%を記録しています。
特にSolana(SOL:ソラナ)とBase(BASE:ベース)関連のミームコインへの関心が高まりました。
AIも重要な役割を果たしました。投資家の関心は15.67%でシェアは12.58%。2023年から人気が高まり始め、現在ミームコインに次ぐシェアにまで成長しています。
またRWA(現実世界の資産)が8.64%で第3位のシェアを占め、DePIN(分散型物理インフラネットワーク)の人気が高まりました。このように2024年は、主流派から派生する商品がシェアを伸ばす1年でもありました。
高まり続けるエネルギー需要の問題
北米での電力需要は、仮想通貨マイニングとAIのオペレーションに応えるため、過去に類を見ないレベルにまで高まっています。これらの施設は巨大なデータセンターに接続され、エネルギーグリッドに多大な負荷をかけています。
北米電力信頼度協議会(NERC)も、このまま需要が増加すると電力供給に支障を来すとして、業界に注意を喚起しています。
NERCはテキサス州などの夏場のピーク電力量が、2029年まで予測をはるかに上回る年間4.6%のペースで増加すると見積もっています。
しかもマイニングは仮想通貨や電気の価格により変動し、AIも冷却やデータ保存に莫大な電力を要するため、エネルギーグリッドが対応できなくなる可能性もあります。
今後需要がさらに増加すれば、ピーク時もしくは運用ミスの時に、過剰な負荷でグリッドが不安定になるかもしれません。テキサス電気信頼性評議会(ERCOT)は、州内に集中する関連企業に電力負荷のリスクを警告しています。
この電力需要の問題を解決するため、NERCは進化した需要予想システム、先端的な送電計画、拡張型需要マネジメントプログラムの構築を予定しています。ERCOTもすでにエネルギーグリッドを安定化させるため、需要供給反応プログラムを実装しました。
テキサス州もHB3390などの法律により、電力供給を精確に追跡できる取り組みを始めています。マイニング企業も再生エネルギーにシフトするなど、安定的なエネルギー確保に動いているようです。
クリスマスシーズンに突入した金融市場
ヨーロッパ圏とアメリカはクリスマス休暇に入り、一般の金融市場は取り引きをストップしていますが、仮想通貨市場では盛んに取り引きが行われており、徐々に勢いを戻しつつあるようです。
通常ホリデーシーズンは流動性が低く、市場の変動要因も多くはありません。現在オプション市場では短期的ボラティリティが低下を続け、市場メーカーはポジション調整の最終段階に近づいています。おそらくボラティリティは年末まで安定するでしょう。
直近では、Bitcoinの強固なレジスタンスレベルは84,000ドル(約1,320万円)にあり、Ethereum(ETH:イーサリアム)は3,000ドル(約471,600円)にあります。しかし例年のごとく、このレベルは当てにならないかもしれません。
日本時間12月25日正午現在、Bitcoin価格は24時間で4.5%上昇し98,000ドル(約1,540万円)を超えています。Ethereumも3,500ドル(約550,000円)手前まで上昇してきました。
クリスマスまでには、大幅な上昇を見せるという予測もありましたが、残り1週間の市場は穏やかに推移するのかもしれません。
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