2025年も飛躍の年になる!大手取引所が今年の展望を公開
2024年はBitcoin(BTC:ビットコイン)と暗号資産(仮想通貨)業界にとって記念すべき1年になりましたが、2025年もさまざまな要因から、一段と市場が活況を呈する可能性があります。
新年最初の本記事では、大手仮想通貨取引所のBinance(バイナンス)とBitfinex(ビットフィネックス)が公開した今年の展望を紹介します。
※1ドル=158.3円で換算
仮想通貨の各部門が成長の見込み
2024年はBitcoinの躍進と機関投資家の参入、規制緩和への期待などから仮想通貨市場全体の時価総額が3兆9,100億ドル(約619兆円)という過去最高記録に到達しました。
ただし米国連邦準備制度理事会(FRB)が、2025年の利下げを4回から2回に減らすと見られるため、さらに時価総額が記録を更新するかどうかは未知数です。
Bitcoinは2024年に123.4%の上昇を見せ、約108,000ドル(約1,710万円)という過去最高値を更新しました。その背景には半減期と現物ETFの上場がありましたが、今後も金融政策と規制のシフト、さらにトランプ政権の誕生により、さらに資産価値を高めることが予想されます。
ステーブルコインには、新たにEthena(エセナ)が発行するUSDeが加わり、USDT(テザー)とUSDC(USDコイン)に次ぐ第3位のコインにまで成長し、時価総額は59億ドル(約9,340億円)に達しています。2025年にはステーブルコインも、さらに市場を拡大することになるでしょう。
2024年はDeFi(分散型金融)分野も拡大しました。現物取引高は3,260億ドル(約51兆6,000億円)で永久取引高は3,560億ドル(約56兆3,500億円)と、共に史上最高記録を更新しています。
さらにレンディング・プロトコルのTVL(預かり資産)は550億ドル(約8兆7,000億円)に達し、リキッド・ステーキングのTVLは710億ドル(約11兆2,400億円)に到達しました。DeFi部門もトランプ政権誕生によって、さらに成長することが見込まれています。
もう1つ2025年の話題になるのが、本格的なAIエージェントの登場です。すでに市場には数十億ドルのAIトークンが出回っており、Virtualsやal16zなどのプラットフォームの他、alxbtのような個人的AIエージェントも活動を活発化させています。
こうしたAIの活用は、取引以外にもさまざまなアプリケーションや娯楽にまで応用されることになるでしょう。
マイナーと長期保有者の動向にも注目
流動性比率(Liquidity Inventory Ratio)とは、実際の供給量がどの程度需要を満たせるのかという指標ですが、2024年にはこの数値が大きく変動しました。
特に10月以降現在まで大幅に下落しており、実際の数値は41ヶ月から6.6ヶ月にまで縮小しています。これは必要なBitcoinの流動性が全く足りていないことを示しており、今後も供給量不足により価格が上昇する可能性があります。
本来Bitcoinの半減期の年には、マイナーが多額の資産を売りに出す傾向にあります。しかし現在マイナーから取引所に流入するBitcoinは、非常に低いレベルに抑えられている状況です。マイナーは多くの未実現利益を抱えたまま、Bitcoinを売るよりも長期的に保有する戦略をとっているようです。
マイナーに加えて長期保有者からの売り圧力も、目に見えて低下しています。現在目立った調整が生じていないのは、彼らからの市場への供給量不足が影響していると考えられます。
アメリカの政界では、下院議員のマイク・コリンズ(Mike Collins)氏が、最大で15,000ドル(約238万円)のSki Mask Dog(SKI:スキーマスクドッグ)というミームコインを購入したことが話題になっています。もしかすると、今後政治家による仮想通貨投資が増えるのかもしれません。
また、MicroStrategy(マイクロストラテジー)も「21/21計画」の一環として、今後3年間で420億ドル(約6兆6,500億円)をBitcoin購入に投下することを明らかにしました。
2025年の第2週、Bitcoinを先頭に再び仮想通貨の価格が上昇を始めています。この状況がどのように変化するのか、まずは1月20日のトランプ政権発足を見守ることにしましょう。
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