仮想通貨市場を取り巻く環境の変化!ビットコインは10万ドル維持が課題に?

仮想通貨市場を取り巻く環境の変化!ビットコインは10万ドル維持が課題に?

歴史的高値で5月を締めくくったビットコイン(BTC:Bitcoin)は、現在やや値を下げて106,000ドル(約1,516万円)レベルで推移しています。今後第二~第三四半期にはどのような動きを見せるのか、あるイベントでの意見と、業界の分析および予測を紹介します。

※1ドル=143.0円で換算

ビットコイン2025カンファレンス

5月27日から29日にかけて、アメリカのラスベガスで「Bitcoin 2025」カンファレンスが開催されました。世界各地から集まった業界関係者や政治家などが基調講演を行い、およそ35,000人もの参加者が仮想通貨関連の意見交換に耳を傾けました。

暗号資産(仮想通貨)取引所大手のジェミナイ(Gemini)を運営するウィンクルボス(Winklevoss)兄弟は、仮想通貨市場の圧力となる中央銀行デジタル通貨(CBDC)計画の中止、「Operation Chokepoint 2.0」と「SAB 121」などの仮想通貨規制の撤廃、戦略的ビットコイン準備金の創設などを強く主張しました。

アメリカ副大統領のJDヴァンス(JD Vance)氏も登壇し、ステーブルコイン規制法案(GENIUS Act)の可決に向けた前向きな意思を表明し、それとは別にデジタル資産の規制枠組み法案の審議も進行中であると述べました。

ヴァンス副大統領は、自身も仮想通貨保有者であることが知られています。

さらにストラテジー(Strategy)社のマイケル・セイラー(Michael Saylor)氏は、会場から繰り返し戦略的なビットコイン保有についての質問を受けていましたが、今後もその戦略を変えることはないと明言していました。

この他各国の為政者や著名人も数多く参加し、多くの国々と地域がビットコインを中心とした仮想通貨を、政策やビジネスに活用する用意があることを明言しました。

今後のビットコインに関わる重要な5つの要素

大手取引所のバイナンス(Binance)は、業界関係者の分析をもとに、6月以降のビットコイン価格動向についての予測をレポートしました。その5つの重要な分析結果を紹介しましょう。

①10万ドルでリテストの可能性

5月の終値は105,700ドル(約1,512万円)近くで、過去の記録を更新しましたが、相対力指数(RSI)の数値と継続するボラティリティからすると、10万ドルをサポートレベルにした調整があるかもしれません。

複数の著名なトレーダーは、10万ドルから上向きに動けば、再び113,000ドル(約1,616万円)にまで上昇する可能性があると予測しています。

②アメリカ経済指標の影響

米連邦準備制度理事会(FRB)が利下げに動くのか、インフレが収束に向かうのかが大きな要因になっていますが、一方ではドル安傾向がビットコインやゴールドなどへの追い風になっているという意見もあります。

③長期的保有者の動向

最近のオンチェーンデータによれば、長期的保有者は資産の蓄積をやや緩めており、多くの投資家が分岐的な戦略をとっているようです。彼らの動向から、今後市場が持ち合いになるのか上昇局面になるのか判断するのは難しいでしょう。

④仮想通貨クジラの動向

1,000~10,000BTCを保有する仮想通貨クジラは、ビットコインが81,000ドル(約1,158万円)に達したタイミングから、今回の値上がりまで継続的に売却を続けていたようです。

その一方で、個人投資家は現在の高値で積極的に購入しているようです。もしかすると、クジラは現時点で利益確定に動いているのかもしれません。

⑤次のターゲットは12万ドル

オンチェーン分析のグラスノード(Glassnode)によると、時価総額と実現時価総額の比率を表すMVRV比率は、現在プラス0.5~1.0の間にあり、ここで現時点の最高値を予測すると、0.5の場合100,200ドル(約1,433万円)で、1.0の場合119,400ドル(約1,707万円)となります。

もしも1.0を超えると、多額の利益を求めて大規模な売りが起きる可能性がありますが、現状では市場のモメンタム(推進力)が弱いというのが業界の分析です。

©NFTゲームプレス All rights reserved.
※当サイトに掲載しているゲーム画像の著作権、商標権ならびにその他の知的財産権は、当該コンテンツの提供元に帰属します
※当サイトに掲載されているデータ、画像等の無断使用・転載・変更・改ざん・商業的利用は固くお断りします

攻略メニュー