リップルとソラナが上昇ムード!アルトコインの勢力図に変化?
6月の第2週、暗号資産(仮想通貨)市場は上昇から下降、そして停滞という複雑な動きを見せながら、比較的堅調なトレンドを維持しました。
その中で、第3週に入ってすぐ、リップル(XRP)とソラナ(SOL:Solana)が上昇の動きを見せました。その要因を分析します。
※1ドル=145.0円で換算
SECとリップルとの和解が近づくという予測
6月16日月曜日、リップルの価格は2%上昇して2.25ドル(約326円)に達しました。これは市場心理を反映するもので、長期にわたるリップルと米証券取引委員会(SEC)との法廷闘争に、ようやく終止符が打たれる可能性が高まっているからです。
SECはリップルに対して、過去に1億2,500万ドル(約181億円)の罰金を科しましたが、それを5,000万ドル(約72億5,000万円)に減額したうえで、双方が和解するという申請が提出されています。ただし裁判所がこの申請を認めておらず、訴訟は決着していません。
しかし市場関係者は、近いうちにこの問題が解決すると楽観視しており、リップル側も事実上の勝利に終わるという自信を見せています。
一方でテクニカル指標によれば、リップルの価格チャートは、伝統的に強気に向かう下降ウェッジパターンを形成しています。現在のレジスタンスラインは2.25ドルと見られ、これをブレイクアウトすれば3.12ドル(約452円)が次のターゲットになると予測されています。
さらにリップルの価格は、重要な移動平均線を越えた状態を維持しており、この点も強気傾向を示しているといえるでしょう。もしも裁判が決着すれば、規制の透明性が高まり、機関投資家や個人投資家からの資金流入も拡大すると考えられます。
ソラナETFが承認されるという期待感
ソラナは同じく16日、1日で144ドル(約20,900円)から9.5%上昇し、157ドル(約22,800円)レベルの値を付けました。最大の要因はやはり、アメリカでソラナの現物ETFの承認が近づいているという憶測でしょう。
ソラナETFの承認に関しては、ポリマーケット(Polymarket)でのオッズが91%、ブルームバーグ(Bloomberg)も90%と予測しています。現在SECにソラナETFの証券登録届出書(フォームS-1)を申請しているのは、主に以下の投資企業です。
- ヴァンエック(VanEck)
- グレイスケール(Grayscale)
- フランクリンテンプルトン(Franklin Templeton)
- ビットワイズ(Bitwise)
- 21シェアーズ(21Shares)
さらにインベスコ(Invesco)、ギャラクシーデジタル(Galaxy Digital)なども、ソラナETFをローンチする計画を発表しています。
また、ソラナETFはビットコイン(BTC:Bitcoin)とイーサリアム(ETH:Ethereum)のETFにはない、ステーキング機能を含めて申請がなされているようです。
こうした期待感の高まりから、ソラナのデリバティブ市場はかなりの活況を呈しています。オープンインタレスト(建玉)は、ここ2年間で最高の4,587万SOLを記録し、全仮想通貨の中で第3位という規模にまで拡大しました。
チャートでも強気パターンが形成されており、日足の相対力指数(RSI)は16日に38から50にまで上昇しました。今後50日単純移動平均線(SMA)が161ドル(約23,300円)のサポートラインを維持できれば、ブレイクアウト後のターゲットは315ドル(約45,700円)になると見られています。
16日にはビットコインが107,000ドル(約1,552万円)、イーサリアムが2,616ドル(約37万9,000円)にまで値を上げ、仮想通貨市場の時価総額も2.2%増加して3兆3,400億ドル(約484兆円)を超えました。
そして日本時間6月17日正午現在、リップルは前日から3.4%上昇して2.25ドル(レジスタンスライン)、ソラナは1.6%ほど値を下げて153ドル(約22,200円)前後で推移しています。
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