拡大する企業の仮想通貨保有戦略!イーサリアムの人気が急上昇

拡大する企業の仮想通貨保有戦略!イーサリアムの人気が急上昇

8月の第3週に入って、暗号資産(仮想通貨)市場が再び活性化してきました。さらなる値上がりを見込んで、企業が戦略的に仮想通貨を保有するケースも増えています。これまではビットコイン(BTC:Bitcoin)が中心でしたが、その戦略は他の通貨にも波及しています。

※1ドル=148.4円で換算

企業の保有戦略がイーサリアムにシフト

イーサリアム(ETH:Ethereum)が63万8,000円(4,300ドル)にまで高騰する動きに合わせ、企業が保有するイーサリアムは現在1兆9,300億円に増大しました。中には保有量を3ケタ増やした企業もあります。

ブロックチェーン企業のビットマイン(BitMine Immersion Technologies)社は、直近30日で保有額を410%以上増やして、現在は833,100ETH(およそ5,312億円)を保有しています。同社はイーサリアム保有戦略企業の草分けです。

アフィリエイト・マーケティングを展開するシャープリンクゲーミング(SharpLink Gaming)社も、先週83,562ETHを購入して、総保有額は521,900ETH(およそ3,309億円)に増加しました。

さらに、イーサリアムに特化して事業展開するイーサマシン(The Ether Machine)社も、8月3日に15,000ETH、10日に10,600ETHを購入し、総保有額は345,362ETH(およそ2,226億円)に達しました。

イーサリアム総保有額トップ10の企業を合わせると、その保有額は1兆6,770億円に達し、現在市場で流通するイーサリアムの2.63%を占めています。

こうした企業によるイーサリアム需要の増大が、現在の価格上昇に影響しているのは間違いないでしょう。

アナリストは今後イーサリアムが66万7,800円~71万2,300円(4,500~4,800ドル)にまで上昇すると見ており、さらに企業による購入が継続すれば、過去最高値(ATH)を更新し続ける可能性があると予想しています。

仮想通貨を資本化する企業が急増

金融サービスを手がけるファンダメンタルグローバル(Fundamental Global)社は、2015年のイーサリアムローンチ時から継続して購入を進めており、現在の保有額は47,331ETHですが、ステーキングによる利益を得るという独自の戦略を実行しています。

薬剤開発などに関わるバイオテクノロジー企業の180ライフサイエンス(180 Life Science)社は、イーサリアム保有戦略を前面に出すことで、約630億円の資金調達に成功しました。保有するだけでなく、仮想通貨を積極的に資金調達の手段にする企業も登場しているのです。

一方でマーケティング企業のスマーターウェブカンパニー(The Smarter Web Company)社は、ビットコイン保有戦略の資金にするため、3,452,086の普通株式の発行をアナウンスしました。最終的には約15億円の資金調達を目指す予定です。

イーサリアム以外でも保有の動きは広まっており、金融会社のミルシティベンチャーズ(Mill City Ventures)社は、スイ・トークン(SUI)による保有戦略を進めています。8月10日時点での総保有額は81,871,794SUI(およそ469億円)です。

直近24時間の大口資金移動状況

今週も、大口送金の動向を追跡するホエールアラート(Whale Alert)のデータから、日本時間8月12日正午までの24時間に確認された大口の資金移動についてレポートします。(ステーブルコインのUSDTとUSDCは除きます。)

・ビットコイン:13件/合計9,478BTC=約1,676億円
・イーサリアム:19件/合計376,912ETH=約2,410億円

金額としては突出して大きいとは言えませんが、送金件数はかなり多い状況です。主要コインでは、ビットコインとイーサリアムがほとんどです。ただしUSDCとUSDTを含めて、多額の資金が大手取引所のコインベース(Coinbase)に流入しています。

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