ビットコインを超えるパフォーマンス!イーサリアム・シフトは本物か?
暗号資産(仮想通貨)市場は一時的な値上がりを見せてから、現在は再び停滞傾向にあります。しかし仮想通貨関連商品には資金流入が続いており、中でもイーサリアム(ETH:Ethereum)への流入が継続して市場をけん引しています。
※1ドル=147.7円で換算
イーサリアムのドミナンスが回復
8月の第3週、イーサリアムの価格は4月の約20万6,800円(1,400ドル)レベルから、2021年に記録した過去最高値(ATH)に迫る約70万9,000円(4,800ドル)レベルにまで大躍進を遂げました。
ビットコイン(BTC:Bitcoin)とのパワーバランスにも変化が生じ、ビットコインのドミナンスが65%から59%に後退したのに対し、イーサリアムは13%台を超えるまでに回復しています。
イーサリアム商品への資金流入も継続
コインシェアーズ(CoinShares)の分析によると、8月第3週の1週間で上場取引型金融商品(ETP)市場に流入した資金は、トータルで約5,539億円を記録しました。主要仮想通貨ごとの流入額は以下のとおりです。
①イーサリアム:約4,236億円
②ビットコイン:約815億円
③ソラナ(SOL):約261億円
④リップル(XRP):約186億円
⑤スイ(SUI):約16億7,000万円
ビットコインがATHを更新したにもかかわらず、ETPへの流入額ではイーサリアムが他を圧倒しています。しかも月間流入額でも、ビットコインはわずかにマイナスになっていますが、イーサリアムは大幅なプラスになっています。
2025年の年間流入額では、ビットコインが約3兆1,000億円であるのに対し、イーサリアムはそのほぼ半分の約1兆6,400億円です。イーサリアムへの資金流入が、ここ最近でビットコインを大きく上回っている現状が分かるでしょう。
上場投資信託(ETF)での取引も堅調で、ブルームバーグ(Bloomberg)のアナリストであるエリック・バルチュナス(Eric Balchunas)氏によれば、先週の現物ETFの総取引額は、週あたりで過去最高を記録したそうです。
トータルの取引額は約5兆9,000億円に達し、このうちビットコインETFが約3兆4,000億円で、イーサリアムは約2兆5,000億円でした。イーサリアムは過去最高記録を更新しています。
あるアドレスから湧き上がる憶測
日本時間で8月18日の午後6時頃、0×4ED...bC853というアドレスが、ある取引所から79.34WBTC(ラップド・ビットコイン)と1,860ETHを引き出しました。トータルでは25億2,300万円に達する多額の資産であり、これが市場戦略としてさまざまな憶測を呼んでいます。
このアドレスは現在、ビットコインとイーサリアムでおよそ226億円を保有していると見られていますが、その全額が1週間以内に複数の取引所から引き出されています。
この金額とタイミングを含めて、このアドレスの動向が注目されており、市場で何らかの戦略的な動きを見せる可能性が指摘されています。
直近24時間の大口資金移動状況
今週も、大口送金の動向を追跡するホエールアラート(Whale Alert)のデータから、日本時間8月19日正午までの24時間に確認された大口の資金移動についてレポートします。(ステーブルコインのUSDTとUSDCは除きます。)
・ビットコイン:21件/合計25,765BTC=約4,400億円
・イーサリアム:9件/合計202,950ETH=約1,280億円
・リップル:1件/約895億円
USDCとUSDTを含めると、直近24時間だけでもかなりの件数と金額が、ウォレットや取引所間を移動しています。ビットコインはここ3時間以内で、9件もの大口移動がありました。
現在イーサリアム関連商品には、機関投資家から継続的に資金が流入しています。ただし先週に比べると、8月第4週は市場全体に停滞感が漂っています。
ビットコインは約1,699万円(約115,000ドル)で、イーサリアムは約62万3,000円(約4,220ドル)とかなり値下がりしました。関係者はアメリカの利下げなど、新たな起爆剤の必要性を指摘しています。
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