仮想通貨トレーダーの強い味方!相対力指数(RSI)の基本と活用法
暗号資産(仮想通貨)市場で投資のタイミングを決めるのは、経験豊かなトレーダーにとっても容易ではありません。そんな時に頼りになるのが各種の取引指標です。今回はその中から、市場の潜在的なモメンタム(動向)を予測する相対力指数(RSI)の使い方について紹介します。
※1ドル=147.3円で換算
そもそも相対力指数とは
相対力指数(Relative Strength Index)とは、以下の公式で導かれる数値です。
相対力指数=平均収益÷平均損失=100-[100÷(1+相対力)]
これではよく分からないので、具体的に説明しましょう。相対力指数が示すものは、平均的な価格の上昇と下落の比率を、ある一定期間内で算出した数値です。
注意してほしいのは、この数値は実勢価格の値動きを示すものではなく、その裏にある潜在的な市場のモメンタムを表している点です。
上記の計算方法により、相対力指数は0から100の間で決まります。標準的な解釈では、この数値が70を超えると買われ過ぎであり、価格調整の可能性が高まっていると判断されます。 逆に数値が30以下になった場合は売られ過ぎであり、価格が反発して上昇する可能性が考えられます。
ただし仮想通貨の価格は、ある程度同じ価格帯で推移してから、最終的に価格調整が入る可能性もあるので、投資のタイミングを相対力指数だけに頼ることは危険です。そこで、より効果的に相対力指数を活用する必要が生じるのです。
相対力指数のメリットとデメリット
相対力指数にも、得意分野と不得意分野とがあります。以下で解説しますが、これを理解しておくと、相対力指数をさらに上手く活用できるようになるでしょう。
相対力指数のメリット
1つめは活用法がシンプルで分かり易いことです。0~100の間でチャート化されるため、仮想通貨投資の経験度を問わず、すぐに数値が表す意味を判断できます。
最新の市場モメンタムを推測できる点も重要なメリットです。買われ過ぎと売られ過ぎを表すだけでなく、相対力指数によって直近の価格変化の大きさとスピードを予測できます。
もう1つ、値動きの分岐点を予測できるというメリットもあります。実勢価格と相対力指数が反対の動きをした場合、それは弱気のモメンタムか、潜在的な値上がりのチャンスを示すからです。
相対力指数のデメリット
相対力指数はレンジ相場において最も効果的に機能します。そのため市場が強いトレンドを示すと、長期的に買われ過ぎか売られ過ぎのゾーンに停滞することがあり、明確な取引シグナルを特定することができません。
また相対力指数は取引額をパラメータに組み込んでいないため、取引額が大幅に変化すると、極端な数値を示し易くなり信頼性が低下します。
相対力指数の使いやすさというメリットが、逆にデメリットになるリスクもあります。経験の浅いトレーダーは、相対力指数だけで市場を判断しようとする傾向が強く、そのぶん視野が狭くなる可能性があるのです。
1ランク上の相対力指数活用法
経験豊かなトレーダーは、相対力指数を1ランク上の方法で活用しています。そのポイントを紹介しましょう。
まずは価格と相対力指数とのギャップに注目することが重要です。価格が最高値を更新したものの、相対力指数がそれに追随しない場合、モメンタムが弱く弱気に動く危険性があります。
一方で価格が底値レベルになりながら、相対力指数が上昇傾向にある時は、買い圧力が高まり強気に動く可能性があります。
また相対力指数をチェックする場合、単独の通貨だけではなく、複数の通貨で比較することも重要です。特に、主要な通貨が同時に50以上を示している場合、市場全体が上昇傾向になる可能性が高まります。
前述したメリットとデメリットを押さえ、経験豊かなトレーダーの戦略を参考にすることで、相対力指数をより上手く活用できるようになります。それにプラスして、他の重要な指標も併せてチェックすることをおすすめします。
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