停滞が続くビットコイン!アルトコインのパフォーマンスは急上昇
コインマーケットキャップのデータによると、アルトコイン・シーズン指標(Altcoin Season Index)は現在71というハイレベルに達しています。さらにビットコインが伸び悩む中でも、暗号資産(仮想通貨)市場全体の時価総額は約590兆円(4兆ドル)をキープしています。市場で構造的変化が起きているのでしょうか。
※1ドル=147.5円で換算
アルトコイン中心の強気が到来?
9月の第2週には50/100だったアルトコイン・シーズン指標は、第3週に入ると70/100へと大幅に上昇しました。ドミナンスも上昇を続けており、パフォーマンスではビットコイン(BTC:Bitcoin)を確実に上回っています。
その背景にあるのは、企業や機関投資家による戦略的アルトコイン保有の拡大です。ギャラクシーデジタル(Galaxy Digital)社は1日だけで約450億円のソラナ(SOL:Solana)を購入し、デフィディベロップメント(DeFi Development)社もトータルで約693億円のソラナを保有しています。
またソラナ以外でも、クリーンコアソリューションズ(CleanCore Solutions)社は、約184億円のドージコイン(DOGE:Dogecoin)を保有しています。同社は仮想通貨とは無縁の、業務用・家庭用クリーニング製品を開発する企業です。
このように現在の市場力学では、アルトコインのモメンタムが高まり、ビットコインとの相対的なポジションを強めつつあるように見えます。また機関投資家の関心と仮想通貨クジラによる蓄積は、市場心理をプラスの方向に押し上げています。
さらにブルームバーグ(Bloomberg)のリポートによれば、ドージコインETFとリップル(XRP)ETFが、9月18日にローンチすると予想されています。時期は未定ですが、トランプコイン(TRUMP)ETFとボンクコイン(BONK)ETFも、ローンチの準備が進んでいるとのことです。
イーサリアム/ビットコイン比率は変化なし
8月24日に過去最高値(ATH)の約73万1,000円(4,957ドル)をマークし、強気に突入したと思われたイーサリアム(ETH:Ethereum)ですが、ETH/BTC比率は0.039にまで下がり、依然として0.05を超えることができていません。
ETH/BTC比率は、ビットコインに対するイーサリアムの価格相関性を表す指標ですが、イーサリアムは0.05という数値超えにたびたび失敗しています。
この比率は「イーサリアムの価格 ÷ ビットコインの価格」を示しており、数値が大きいほどイーサリアムの相対価格が高いことを表します。
この数値がピークだったのは2017年6月のことで、当時は0.14というレベルにありました。
しかし2024年7月以降は0.05を下回ったままで、2025年3月には5年ぶりに、0.02という記録的な数値にまで下落しました。8月には0.04まで上昇しましたが、9月に入って0.39へとわずかに下がっています。
一方で価格自体は7月から8月にかけて、155%も上昇しました。これは機関投資家の保有量増加と、ETFへの資金流入などがモメンタムとして働いた結果だと考えられます。
過去のデータを見てみると、イーサリアムがビットコインのパフォーマンスを上回ったのは、ローンチした2015年以降の全期間中15%に留まっています。特に2020年以降は常にビットコインが高いパフォーマンスを発揮しています。
しかしアナリストによれば、ETH/BTC比率の確認は、投資戦略上で重要な指標になるということです。現在の状況から予測すると、イーサリアムは今後しばらく持ち合いが続き、再びATHを目指すのは数週間から数ヶ月先になりそうです。
直近24時間の大口資金移動状況
今週も、大口送金の動向を追跡するホエールアラート(Whale Alert)のデータから、日本時間9月16日正午までの24時間に確認された大口の資金移動についてレポートします。(ステーブルコインのUSDTとUSDCは除きます。)
ビットコインとイーサリアムは、ほぼいつも通りの資金移動でしたが、ソラナの動きが突出しています。
・ソラナ:12件/合計7,435,805SOL=約2,572億円
現在ソラナの価格は34,545円(243.2ドル)で、バイナンスコイン(BNB)と時価総額第5位を争っています。アルトコイン市場をけん引することになるのでしょうか。
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