マイケル・セイラー氏が思い描く!ビットコイン戦略と今後の展望とは?

マイケル・セイラー氏が思い描く!ビットコイン戦略と今後の展望とは?

9月にブルームバーグ(Bloomberg)が公開した世界の億万長者ランキングで、ビットコイン(BTC:Bitcoin)戦略で名をはせたマイケル・セイラー(Michael Saylor)氏が、トップ500にランクインしました。直近のインタビューから、彼のビットコインに対する思いと、将来の展望についての見解を紹介します。

※1ドル=148.0円で換算

マイケル・セイラーとは?

マイケル・セイラー氏は1989年にマイクロストラテジー(MicroStrategy)社を設立しました。現在はストラテジー(Strategy)社へと社名変更した同社は、ビジネスインテリジェンス、モバイルソフト、クラウドサービスなどを開発する企業です。

セイラー氏が代表を務める同社は、2020年にビットコインを初めて購入し、それを資本として保有するという前代未聞の経営戦略を開始。それ以降現在に至るまで、継続してビットコインの購入を繰り返してきました。

彼の戦略は転換社債(負債)によって資金を調達し、それをビットコイン購入に充当するという独自のやり方です。9月15日現在で同社が保有するビットコインは、63万8,985BTC(約10兆8,340億円)に達しています。

ボラティリティ低下は成長のサイン

セイラー氏はポッドキャストでの取材に対して、ビットコインのボラティリティが現在低下していることについて持論を展開しました。これは大規模な機関投資家にとっては、継続的に市場に投資して利益を得るチャンスだと彼は言います。

その反面、価格変動の大きさによって一発を狙う投資家にとっては、魅力のない市場になってしまう可能性があります。しかし彼はボラティリティ低下を好ましいサインとして受け止め、この状況はビットコインの成長フェーズだと歓迎しているようです。

より具体的に言えば、短期的で投機的な投資家はアルトコインや、その他のリスク資産にターゲットを変える可能性があります。一方でビットコインに対しては、機関投資家による長期的で堅実な投機が続くと予測できます。

これは健全な進化であり、ビットコインが資産として成熟するチャンスだとセイラー氏は述べています。さらに彼は2025年から2035年までの10年間が、「デジタルゴールドラッシュ」になると予想しています。

この期間に新しい金融商品、革新的なビジネスモデルが続々と誕生し、新たな富を生み出すというのが彼の予測です。

彼にとってビットコインの未来は明るい

最近のビットコインのパフォーマンスについては、一見停滞が続いているように感じられるものの、これは弱気ではなく強気のサインであるとセイラー氏は述べています。

彼によると現在の市場は持ち合いフェーズにあり、機関投資家は保有資産の一部を売却しつつ、さらに幅広い投資への準備を進めている段階にあるということです。その点からも、ボラティリティの低下は前向きなサインだと強調しています。

ストラテジー社の10年間を、セイラー氏は石油化学製品の黎明期と比較しています。この業界でも、当初の10年間はカオス状態にあり、その後さまざまな変革の波を乗り越えて、多様な商品やビジネスモデルを生み出しました。

この先の20年に関して彼はインタビューの中で、ビットコインが年率平均で29%ずつ上昇する可能性を予測しました。同時に、新しい信用・株式商品が開発されるという予想も述べています。

彼の強気なインタビューを実証するように、日本時間の9月21日、セイラー氏は自身の「X」でビットコイントラッカーをアップデートしました。このアップデートの直後に、ストラテジー社はビットコイン購入を公表するのがいつものパターンです。

ストラテジー社とセイラー氏の戦略は、今後も揺るぎない信念で継続されるでしょう。

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