ボリンジャーバンドが急激な縮小!ビットコイン下落のサイン?
ビットコイン(BTC:Bitcoin)のボリンジャーバンドが急激にレンジを縮小しています。アナリストの間では「ボラティリティの嵐」が来るという憶測が広がり、仮想通貨クジラの動きも活発化しています。これがさらなる強気の前ぶれなのか、弱気への転換点なのか、業界関係者の中でも意見が分かれています。
※1ドル=148.5円で換算
ボリンジャーバンドの急激なスクイーズ
ボリンジャーバンドは、ボラティリティと潜在的な値動きを分析するためのテクニカル指標です。現在このボリンジャーバンドが、週足で過去最低レベルにまでスクイーズ(レンジ縮小)しています。
各アナリストの分析によれば、これほど急激なスクイーズが起きると、今度はエクスパンジョン(レンジ拡大)が続き、ボラティリティが回復して価格上昇につながる可能性があるということです。
「ボラティリティの嵐」を予測するアナリストもおり、ETFへの資金流入やアメリカの利下げなども影響して、市場が再び強気に走る可能性を強調しています。
ただし彼らの間でも意見が分かれており、スクイーズが容易には解消しないという見解や、買われ過ぎの現状回避には時間がかかるという予想、さらには議論する価値すらないという意見もあります。
気になるビットコイン・クジラの動向
コインテレグラフ(Cointelegraph)によると、直近の1ヶ月間でクジラがおよそ147,000BTCを売却したということです。彼らは8月にビットコインが過去最高値(ATH)を更新したタイミングで、継続的な売却を始めました。
147,000BTCは現在の価格で約2兆4,500億円(165億ドル)という巨額なもので、仮想通貨クジラ全体のビットコイン保有額のうち、2.7%が1ヶ月で減少したことになります。これは過去最高レベルのペースです。
クリプトクアント(CryptoQuant)の分析では、売却を進めているのは6~12ヶ月程度の長期保有者層であり、9月はじめから8,000~9,000BTCの単位で、10回以上の送金を行っている模様です。これらの合計はおよそ1兆4,850億円(100億ドル)に達します。
しかし8月下旬以降、各仮想通貨取引所に送金される額は低迷しており、明確な増加傾向を示していません。おそらく、クジラが売却したビットコインは、取引所以外に流入していると見られます。
購入先と考えられるのは、ビットコインを戦略的に保有する企業です。日本のメタプラネット社は先日5,419BTCを購入し、世界第5位のビットコイン保有企業になりました。ストラテジー(Strategy)社も850BTCを追加購入し、保有総額は639,835BTCに達しています。
ビットコイン価格は下落に向かうのか?
クジラの売却は売り圧力になる可能性があるものの、順調なETFへの資金流入と、企業による戦略的購入が下支えとなり、長期保有者による利益確定の動きを充分に吸収できると見られています。
しかし、50日と100日移動平均線は売り圧力の上昇傾向を示しており、今後も強気を維持するためには、サポートラインが約1,634~1,663万円の間にあることが必要条件です。
相対力指数(RSI)が、ここ1週間で61から44に下落したことも重要なポイントです。もしも上記のサポートラインを下回ることがあると、売り圧力が増大して価格は1,485万円レベルに下がる可能性があります。
再びボリンジャーバンドに話を戻しますが、前回6月はじめのスクイーズでは、その直後数日で価格が約1,604万円から1,812万円にまで上昇しました。8月のATH前にも急激なスクイーズが生じていました。
トレーダーは現在、9月中に価格が下落トレンドに移行する可能性と、10月に再び上昇する可能性とを見極めようとしています。
過去のデータでは、これまで12回の10月のうち10回は上昇トレンドになっていました。今年の10月も「アップトーバー(Uptober=上昇の10月)」になるのでしょうか?
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