活気を取り戻した仮想通貨市場!広がる通貨・資産としての可能性
10月の第1週に入り、ビットコイン(BTC:Bitcoin)が再び過去最高値(ATH)を更新すると、暗号資産(仮想通貨)市場全体が一気に上昇トレンドに突入しました。市場には記録的な資金流入が続いていますが、この状況は今後も持続するのでしょうか?
※1ドル=150.5円で換算
強さを取り戻したビットコイン
10月に入って、世界の仮想通貨市場では拡大傾向が続いています。全市場の時価総額は638兆円(4兆2,400億ドル)に達し、現在でも過去最高レベルを維持しています。
また24時間での総取引額も23兆6,300億円を記録しており、流動性が高まったことと、取引への参入が増加したことで、市場全体が推進力を取り戻したようです。
9月のビットコインは一時的な退潮傾向にあり、ドミナンスの縮小が続いていました。しかし現在は58%を超えるレベルにまで回復しています。価格も約1,876万円(124,600ドル)という、ATHに近い水準を維持しています。
アナリストによると、機関投資家による蓄積の強化と、現物ETFへの資金流入、そしてアルトコインからビットコインへの投資の回帰などが、ビットコインに強気のモメンタムを提供しているとのことです。
アルトコインも好調維持
ビットコインのドミナンスが上昇する一方で、コインマーケットキャップ(CoinmarketCap)のアルトコイン・インデックスは63という高い数値を保っています。この数値が75に到達すると、アルトコイン・シ-ズンと判断される重要な指標です。
ビットコインが回復の兆しを見せると同時に、主要なアルトコインもそれ以上の上昇を見せました。中でもイーサリアム(ETH:Ethereum)は再び約67万7,300円(4,500ドル)以上という高値レベルで推移しています。
9月末から10月はじめの1週間で、イーサリアム現物ETFは約1,957億円(13億ドル)の純資金流入を記録しました。これはETFローンチ以来最大級の流入額です。 しかもETF9銘柄すべてで純資金流入がプラスになっており、機関投資家による投資が活発化していることを示しています。
中でもブラックロック(BlackRock)のETHAには約1,041億5,000万円の資金が流入し、これまでの累積資産は5兆7,900億円を突破しています。伝統的金融資産への投資から、仮想通貨ETFへの投資に戦略を変更する投資家は、確実に増加していると考えてよいでしょう。
主要なアルトコイン以外でも、それほど時価総額が大きくないアルトコインまで、市場の流れに乗って値上がりしました。しかし現在は緩やかな調整局面に入っているようです。
長期的に注目すべきはステーブルコイン
スタンダードチャータード銀行(Standard Chartered Bank)は、長期的な視点からステーブルコインの将来性を予測しています。そのキーポイントになるのは、新興市場での需要増大です。
もともとベネズエラやブラジルなどの新興市場では、既存の銀行口座を持たない人の割合が高く、ステーブルコインがドル建ての銀行口座として機能していました。今後はさらに多くの国々で、ステーブルコインの需要が高まると予測されています。
アメリカで成立したステーブルコイン規制法(GENIUS Act)では、コインの発行者にゼロ金利を義務づけているにもかかわらず、同国でのステーブルコイン需要も増大しています。
つまりこれは、仮想通貨投資による利益よりも、価値が保証されているステーブルコインの安全性が、世界経済の中でより重視されていることの表れだと言えます。
スタンダードチャータードの予測によれば、今後3年のうちに新興市場で150兆円を超えるステーブルコインが動くということです。その結果2028年までに、仮想通貨市場でのステーブルコインは、時価総額が300兆円に達すると予測されています。
日本時間10月7日正午現在、ビットコインは24時間で0.75%上昇している一方、イーサリアムは3.7%、バイナンスコイン(BNB)は3.8%という高い伸びを示しています。市場全体の時価総額も、643兆円(4兆2,700億ドル)へとさらに上昇しました。
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