ビットコインの底値は近い!ビットフィネックスが強気の予測

ビットコイン(BTC:Bitcoin)にとって11月は我慢の月でした。一時は過去最高値(ATH)から36%も下落し、現在はやや値を戻したものの、依然として売りのプレッシャーは続いています。
この状況で大手暗号資産(仮想通貨)取引所ビットフィネックス(Bitfinex)は、ビットコインが底値に近づきつつあるというレポートを公開しています。
※1ドル=155.7円で換算
仮想通貨市場を取り巻く暗雲
仮想通貨はアメリカ経済との強い関連性があります。11月のアメリカ経済は、ビジネス関連と一般消費に大きなギャップが生じていました。
トランプ関税と慢性的なインフレによる物価高騰は、アメリカ国民の家計を圧迫しています。そのため一般消費は減速したままで、消費者は高額の買い物を控え、労働市場でも懸念が高まっています。クリスマス景気に影響することも間違いないでしょう。
一方でビジネス関連の投資は予想を上回っており、コア資本財(core capital goods orders:航空機を除く設備投資)も徐々に上昇しています。
しかし12月に入ってすぐ、ストラテジー(Strategy)社やコインベース(Coinbase)社などの仮想通貨関連企業の株式は、軒並み大幅な下落を見せました。あの強気のストラテジー社でさえも、場合によってはビットコインを売却する可能性があることを示唆しています。
底値が見えたという根拠
12月最初のレポートで、ビットフィネックスはビットコインが底値に近づいているという見解を示しました。その根拠の大筋は、極端なデレバレッジ、短期保有者の撤退、売り手側の売り疲れなどにより、市場が安定局面に移行する可能性が高いことです。
ビットコインの利益率を示すaSOPR指標(Adjusted Spent Profit Ratio)は、2024年8月と2025年4月に続いて3度目となる、「1」を割り込みました。これ以上下がることはない、限界点に達していると見てよいでしょう。
企業調整実現損失(Entity-Adjusted Realised Losses)も1日当たり約628億円にまで増大しており、この指標の過去最大記録を更新しています。
一見するとさらなる下落の予兆にも思えますが、このレベルの実現損失は、一般的に最悪の局面が終息するサインと判断できます。
また、ビットコインの先物総建玉(OI)も、ピーク時の約14兆6,500億円から約9兆2,130億円にまで縮小していますが、これも市場が適切な手段でレバレッジをリセットした現れと考えられます。
スポット価格の上昇と並行するOIの縮小は、新規の投機的なリスクテイキングよりも、ショートカバーの面が強いでしょう。つまり市場はより安定した持ち合い状態に移行し、脆弱性が排除され、第四四半期中に持続的な回復基盤を整える可能性が高いのです。
顕在化する投資拡大の動き
ビットコインの価格下落に反して、機関投資家の動きは一部活性化しています。
ブラックロック(BlackRock)社が米証券取引委員会(SEC)に提出した最新の申請によると、同社の戦略的収入機会ポートフォリオ(Strategic Income Opportunities Portfolio)が、IBIT保有を14%押し上げ、総エクスポージャーは239万株に達したそうです。
ARKインベスト(ARK Invest)社も、1日で145億円を超えるビットコインETFに投資しました。同社のETFの1つであるARKKには、コインベース株が5%含まれるなど、業界関連企業間での投資も活発になっています。
もう1つ重要なニュースとしては、米テキサス州が公式にビットコイン投資を始めたことが挙げられます。同州は戦略的ビットコイン保有プログラムの一環として、約7億7,850万円分のIBITに投資しました。
金額はそれほど多くないものの、アメリカの州としては初の試みであり、同様のインフラ構築が進めば、公的機関による直接的なビットコインの保有がさらに広がるかもしれません。
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