仮想通貨取引所のアメリカ離れが加速?Geminiが米国外向けデリバティブをローンチ
暗号資産(仮想通貨)取引所のGemini(ジェミナイ)は、アメリカのニューヨークを拠点として、2015年にウィンクルボス(Winklevoss)兄弟によって設立されました。
そのGeminiが米国外に新たな拠点を建設中であることと、米国外向けデリバティブ取引プラットフォームをローンチすることを発表しました。
※1ドル=134.0円で換算
Gemini第二の拠点はインド
GeminiのCTO(最高技術責任者)でアジア太平洋部門CEO(最高経営責任者)であるプラヴジット・ティワナ(Pravjit Tiwana)氏は、4月20日の声明で、現在インドのグルガオンに新たな拠点を建設中であることを明らかにしました。
完成すればグルガオンは米国の本拠に次ぐ規模となり、その他のイギリス、アイルランド、シンガポールにあるオフィスもサポートすることになります。
グルガオンには技術・デザイン・運営部門が設置され、次世代Webとモバイルサービス、コンプライアンス、データの送受信と保管、セキュリティ、決済などの基幹的機能を備えるほか、NFTやデジタル資産のマーケットプレイスなども提供します。
インドから発信されるサービスは、70ヶ国以上の個人投資家と機関投資家に利用されることになるでしょう。
現在Geminiはインドにおいて、DeFi、NFT、DAOとWeb3に興味を持つ人材を募集しています。インドは技術大国であり、Web3や仮想通貨分野での開発事業にも積極的です。
規制による見通しがつかないアメリカに代わり、今後はデジタル社会の中心地として、多くの企業が進出する可能性があるでしょう。
デリバティブ取引プラットフォーム「Gemini Foundation」
アジア圏 | インド、シンガポール、香港、韓国、タイ、ベトナム、フィリピン |
---|---|
中南米圏 | ブラジル、チリ、エルサルバドル、ペルー、ウルグアイ、アルゼンチン |
アフリカ圏 | エジプト、ナイジェリア、南アフリカ |
その他 | イスラエル、ニュージーランド、スイス、トルコ |
今回Geminiが発表したデリバティブ取引プラットフォーム「Gemini Foundation(ジェミナイ・ファンデーション)」は、アメリカ以外の地域で顧客にサービスを提供する予定です。
アジア圏や中南米圏などの国々以外に、最近仮想通貨に対する規制構築に前向きなヨーロッパも、Geminiの視野に入っていると思われます。ただし、日本や中国でサービスを展開するかどうかは分かっていません。
「Gemini Foundation」のサービスは?
サービス名 | 内容 |
---|---|
アカウントでの 資金調達 |
適格な顧客はUSD(米ドル)もしくはUSDC(USDコイン)を、1:1の比率でGUSD(ジェミナイUSD)と交換できます。また、その反対にGUSDをUSDかUSDCと交換することも可能です。アカウントを作成する場合、追加的なコストはかかりません。 |
投資手数料 | 投資に関わる手数料はGUSDで決済されます。 |
P&L (プロフィット・アンド・ロス) |
すべての実現損益と未実現損益はGUSDで扱われます。 |
各種手数料 | その他各種手数料はGUSDで請求されます。 |
レバレッジ | デフォルトのレバレッジは20倍で、可能な最大レバレッジは100倍です。 |
Gemini Foundationは、取引に適格な顧客がリスクを抑え、利益を生み出し、目標性の高いエクスポージャーを手に入れるための、ロングとショートの仮想通貨エクスポージャーを提供します。
顧客はスポットとデリバティブ両方の商品に投資可能で、安全性が高く信頼できるプラットフォームで投資戦略を立てることができます。
Gemini Foundationは、まずGUSDで決済が行われるデリバティブの、Bitcoin(ビットコイン)無期限先物取引(永久コントラクト)を提供します。その後、Ethereum(イーサリアム)の無期限先物取引も追加される予定です。
Gemini Foundationは、資産化効率が高く利用しやすく、そして信頼できるデリバティブ取引の場を顧客に提供します。さらに、優れたユーザー・エクスペリエンスを備えた、パワフルなトレーディング・ツールにより、プロの投資家でも初心者でも、Gemini Foundationで快適な取引体験ができるでしょう。
©NFTゲームプレス All rights reserved.
※当サイトに掲載しているゲーム画像の著作権、商標権ならびにその他の知的財産権は、当該コンテンツの提供元に帰属します
※当サイトに掲載されているデータ、画像等の無断使用・転載・変更・改ざん・商業的利用は固くお断りします