NFTの買い方をわかりやすく解説|保管方法や買う時の注意点も紹介
NFTは、過去にアート作品が79億円という高額で取引されたこともあり、近年急激に注目され始めました。しかし、実際にNFTの購入をしようにも、どこで買えばいいのかわからない…
そこで、当記事では、NFTの買い方や保管方法について詳しく解説しています。おすすめのNFTマーケットプレイスや購入時の注意点についても紹介しているので、NFT購入の不安を解決できます。
また、購入したNFTの売り方や将来性についても掲載しているので、NFTを購入しようと思っている人はぜひ参考にしてください。
SBI VCトレード 公式サイト |
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bitbank 公式サイト |
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Coincheck 公式サイト |
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※対象:国内の暗号資産取引アプリ 期間:2019年1月〜2023年12月 データ協力:App Tweak
目次
NFTの買い方(購入方法)
手順 | 内容 |
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1 | 暗号資産取引所の口座開設 |
2 | 暗号資産を購入 |
3 | 暗号資産ウォレットを作成 |
4 | NFTマーケットプレイスと連携 |
5 | 販売されているNFTを購入 |
NFTの買い方の流れを簡略化すると、暗号資産取引所で暗号資産購入→暗号資産ウォレット作成→NFTマーケットプレイスでNFTを購入して完了です。
①暗号資産取引所の口座開設
口座開設の手順
- SBI VCトレード公式サイトを表示
- メールアドレスとパスワードを設定
- 本人確認書類を登録
暗号資産取引所の口座開設は、各取引所の公式サイト、もしくはアプリから口座開設の申し込みが可能です。メールアドレスを登録し、進んだ先で個人情報や本人確認書類の登録を済ませると、口座を開設できます。
国内の暗号資産(仮想通貨)取引所では、SBI VCトレードやビットバンク、Coincheckなどが有名です。特に、SBI VCトレードは各種手数料が無料なので、損せず取引ができます。
②暗号資産を購入
暗号資産取引所の口座を開設したら、暗号資産を購入しましょう。暗号資産はNFTマーケットプレイスの登録や購入料金、手数料支払いで必要です。
NFTの大部分は、イーサリアムのブロックチェーンで発行されているので、購入する暗号資産はETHがおすすめです。ETHは、NFTの取引だけでなく、手数料(ガス代)の支払いにも使用します。
【NFTマーケットプレイスとは】 ・NFTを売買できるwebサイト ・NFTの作成ができるマーケットもある |
③暗号資産ウォレットを作成
NFTマーケットプレイスでNFTを取引するには、暗号資産ウォレットが必要です。作成する暗号資産ウォレットは、メタマスク(MetaMask)がおすすめです。
メタマスクは、ブラウザとアプリ両方で使えて利便性が高く、NFTマーケットプレイスと連携しやすい暗号資産ウォレットです。
【暗号資産ウォレットとは】 ・暗号資産を保管する財布 ・暗号資産による売買などの取引の際に必要 |
④NFTマーケットプレイスと連携
暗号資産ウォレットの作成が終わったら、ウォレットとNFTマーケットプレイスを連携させます。NFTマーケットプレイスは、海外だと「OpenSea」「Rarible」、国内だと「Coincheck NFT」「Adam by GMO」が有名です。
連携方法はNFTマーケットプレイスによって変わりますが、多くの場合、公式サイトのマイページからウォレットを連携できます。OpenSeaの場合は、メタマスク内からも連携が可能です。
⑤NFTを購入
NFTマーケットプレイスに登録を終えたら、自由にNFTを購入できます。固定価格での購入やオークション形式で購入が可能です。
また、OpenSeaやRaribleといったNFTマーケットでは、購入したNFTを再度販売して、利益を得ることもできます。
NFTの保管方法
インターネット上で管理する
NFTは、メタマスク(MetaMask)といったソフトウェアウォレットを使用して、インターネット上で管理できます。ソフトウェアウォレットは、無料で使えるものが多く、ネット環境があれば、すぐに取引ができるのがメリットです。
しかし、常にネットに接続しているので、ハッキングのリスクが高いのがデメリットです。ハッキングされないように、フリーWi-Fiでは使わないなど、危険性を理解した上でNFTを保管しましょう。
【ソフトウェアウォレットとは】 ・インターネット上で秘密鍵などの重要な情報を管理 ・ダウンロードすればすぐに使える |
オフライン上で管理する
NFTは、CoolWallet Proといったハードウェアウォレットを使用して、オフライン上で管理することができます。オフライン上でデータを保管できるので、ハッキングなどのリスクが少ないのがメリットです。
しかし、ハードウェアウォレットは、セキュリティ性が高い分、販売価格が1万円以上と高額なものが多いです。NFTマーケットで、高額なNFTを購入した時などに、ハードウェアウォレットで管理しましょう。
【ハードウェアウォレットとは】 ・秘密鍵などの重要な情報を専用デバイスで管理 ・ハッキングのリスクが少ない |
おすすめのNFTマーケットプレイス
NFTマーケットプレイスはOpenSeaがおすすめ
NFTマーケットプレイスは、NFT取引量が豊富なOpenSeaがおすすめです。12以上のウォレット接続と150以上のステーブルコインの支払いに対応しており、販売者・購入者共に自由度の高い取引が可能です。
また、OpenSeaは作品と名前が最低限用意されていれば、NFTを出品できる点も魅力の1つです。簡単にNFTを出品できるので、NFTクリエイターになりたい方は、OpenSeaで始めましょう。
【ステーブルコインとは】 ・法定通貨を担保に発行されている暗号資産 ・法定通貨と連動しているので価格変動が少ない |
海外のおすすめマーケットプレイス
マーケットプレイス | 内容 |
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OpenSea | ・世界最大級のマーケットプレイス ・複数のブロックチェーンに対応 |
Rarible | ・NFTの発行や出品が簡単 ・日本語のサービスにも一部対応 |
SuperRare | ・ロイヤリティが10%と高い ・出品に審査が必要 |
OpenSea
販売手数料 | 2.5% |
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取り扱いNFT種類 | アート、イラスト、ゲームなど |
対応ネットワーク | イーサリアム、ポリゴン、 ソラナ、クレイトン |
必要なウォレット | MetaMask、Wallet Connect、 Phantomなど |
OpenSeaは、NFT数が豊富な世界最大規模のNFTマーケットです。美術や収集品、音楽、写真、スポーツ、トレーディングカードなど、数多くのデジタル作品を取引できます。
また、NFTの作成が無料で行えるので、誰でも簡単に出品者になれます。出品時に手数料がかかりますが、2.5%と低いので、NFT販売に興味のある方は、ぜひ参加してみましょう。
Rarible
販売手数料 | 2.5% |
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取り扱いNFT種類 | アート、イラスト |
対応ネットワーク | イーサリアム、ポリゴン、 フロウ、テゾス、ソラナ |
必要なウォレット | MetaMask、Wallet Connectなど |
Raribleは、アートをメインに取り扱っているNFTマーケットです。アートがメインなので、アートに興味のある方や投資目的でNFTを購入したい方におすすめです。
また、OpenSeaと同様に、NFTの作成や出品を自由に行えます。簡単にNFTを作成できるので、自分のアートやイラストを出品し、誰でもNFTクリエイターになれます。
SuperRare
販売手数料 | 3% |
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取り扱いNFT種類 | アート、イラスト |
対応ネットワーク | イーサリアム |
必要なウォレット | MetaMask、Wallet Connect、 Fortmatic |
SuperRareは、出品に審査が必要なNFTマーケットです。市場には、審査を通過したNFTのみが出品されるので、他のNFTマーケットよりもクオリティの高いNFTが出品されています。
また、クリエイターには、NFTが二次流通で取引された金額から、10%のロイヤリティが支払われます。NFTで転売が行われても、クリエイターに取引額の一部が還元されるので、自分のNFTが転売されるほど収益がもらえます。
国内のおすすめマーケットプレイス
マーケットプレイス | 特徴 |
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Adam by GMO | ・有名人のNFTが多数出品 ・日本円で決済も可能 ・出品には審査に通る必要あり |
Coincheck NFT | ・NFTゲームの出品が豊富 ・Coincheckの口座が使える ・出品が簡単 |
SBINFT | ・取り扱いNFTが豊富 ・クレジットカードで購入可能 ・公認クリエイターが出品 |
Adam by GMO
販売手数料 | 5% |
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取り扱いNFT種類 | アート、イラスト |
対応ネットワーク | イーサリアム |
必要なウォレット | MetaMask |
Adam by GMOは、アートやイラストなどの出品が多いNFTマーケットです。坂本龍一を始めとした著名人のNFT作品が多数あります。
また、決済手段に暗号資産ではなく日本円が使用できます。NFTを出品するには、Adam byGMO認定代理店の審査を通る必要があります。
Coincheck NFT
販売手数料 | 10% |
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取り扱いNFT種類 | ゲーム、NFTトレカ |
対応ネットワーク | イーサリアム |
必要なウォレット | MetaMask |
Coincheck NFTは、NFTゲームの出品が多いNFTマーケットです。The Sandbox(ザ・サンドボックス)やクリプト・スペルズなどの様々なゲームのNFTを扱っています。
コインチェックの口座があれば、簡単にNFTを購入できます。NFTゲームをプレイ中、もしくは、これから始めようという方におすすめです。
SBINFT
販売手数料 | 10% |
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取り扱いNFT種類 | アート、ゲーム、NFTトレカ |
対応ネットワーク | イーサリアム、ポリゴン |
必要なウォレット | MetaMask、Torus Wallet、 Wallet Connect |
SBINFTは、アートやNFTトレカ、ゲームアイテムと様々なジャンルのNFTを取り扱っています。メタマスクなどのウォレットが使用できるので、口座開設といった面倒な手順は無く、簡単にNFTの購入ができます。
また、暗号資産の取引をしなくても、クレジットカードで決済ができるので、NFT購入のハードルが低いのがメリットです。
NFTを買う際の3つの注意点
NFT購入時の3つの注意点
- 手数料(ガス代)がかかる
- 価値が無くなる可能性がある
- NFTの権利は製作者にある
①手数料(ガス代)がかかる
NFT購入時は、手数料(ガス代)がかかるので、表示価格よりも多めに暗号資産を支払う必要があります。手数料が足りないと、NFTが購入できないので、ウォレットには、手数料を支払う分の暗号資産を入れておきましょう。
例えば、0.001ETHのNFTを購入する時は、ウォレットに0.0015ETH程度いれておけば、手数料込みで問題なく購入できます。
②価値が無くなる可能性がある
NFTは、価格が変動し、価値が無くなる可能性があります。特に、ゲーム関連のNFTは、ゲームがサービス終了すると価値が無くなる可能性があるので、売却が困難になります。
ゲームのユーザーが減り始めたりと、サービス終了の兆しが見えたら、NFTはすぐに売却しましょう。
③NFTの権利は製作者にある
NFTの権利は、購入しても製作者側にあります。NFTの所有権や著作権は製作者にあるので、SNSのアイコンなど二次使用する際は製作者の許可が必要です。
NFTを購入する前に、NFTマーケットの利用規約や製作者が記載しているNFTの利用方法に従い、購入したNFTを管理しましょう。
NFTの売り方
手順 | 内容 |
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1 | デジタル作品を作成 |
2 | コレクションを作成 |
3 | デジタル作品をNFT化 |
4 | NFTマーケットプレイスで出品 |
NFT売り方の流れを簡略化すると、デジタル作品をNFT化→NFTをマーケットプレイスで出品して完了です。
①デジタル作品を作成
NFTを売るには、まず最初にNFT化するデジタル作品を作成しましょう。デジタル作品であれば、イラストや音楽、写真を問わず、NFT化が可能です。
ただし、他人が所有している著作権物をNFT化するのは避けましょう。他人の著作権を侵害した場合「10年以下の懲役又は1,000万円以下の罰金、著作者人格権、実演家人格権の侵害などは、5年以下の懲役又は500万円以下の罰金」などが定められています。
②コレクションを作成
手順 | OpenSeaを例にした手順 |
---|---|
1 | 拡大するMy Collectionsをクリック |
2 | 拡大するCreate a collexctionを選択 |
3 | 拡大する自分のコレクションのロゴをアップロード |
4 | 拡大する コレクションにName(タイトル)をつける |
5 | 拡大するCreateを押すとコレクション作成完了 |
デジタル作品を作成したら、NFTをまとめるコレクションを作成しましょう。コレクションとは、自分が作成したNFTをまとめておくフォルダみたいなものです。
コレクションにまとめておくと、ユーザーがNFT作品を確認しやすくなるので、自分の作品はできる限りまとめておくのがおすすめです。
③デジタル作品をNFT化
手順 | OpenSeaを例にした手順 |
---|---|
1 | 拡大する My Collectionsからコレクションを選択 |
2 | 拡大するコレクションからAdd itemを選択 |
3 | 拡大するNFT化したい作品をアップロード |
4 | 拡大する作品の名前や情報を入力 |
5 | 拡大する「Create」をクリックしてNFT化が完了 |
デジタル作品を、NFTマーケットプレイスからNFTにしましょう。NFT化の方法はマーケットプレイスによって異なります。OpenSeaでは、作成したコレクションページからNFT化が可能です。
コレクションページからAdd itemを選択すると、NFT化画面に移動します。入力する項目がいくつかありますが、作品のアップロードと作品名が最低限入力されていれば、NFT化できます。
④NFTマーケットプレイスで出品
手順 | OpenSeaを例にした手順 |
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1 | 拡大するマイページからNFT化した作品をクリック |
2 | 拡大する右上のSellを選択 |
3 | 拡大する販売方法と価格を入力 |
4 | 拡大する「Complete listing」をクリック |
5 | 拡大するメタマスクの署名とガス代を支払う |
6 | 拡大する出品が完了 |
NFTの出品方法もマーケットプレイスによって変わります。多くの場合、販売方法を決め、売りたい価格を入力後、出品登録をします。OpenSeaでは、販売方法をFixed Price(固定価格)とTimed Auction(オークション形式)の2種類から選べます。
出品登録後、ガス代と呼ばれる手数料を支払えば出品は完了です。ガス代はマーケットプレイスによって異なります。OpenSeaの場合、初回の出品にはガス代がかかりますが、2回目以降は出品登録によるガス代は発生しません。
NFTの将来性
市場規模の拡大傾向は続く可能性が高い
NFTの市場規模は、2021年を境に急上昇しており、このまま拡大を続けると多くの専門家が予想しています。
市場調査会社MarketsandMarkets(マーケッツアンドマーケッツ)社の調査によると、NFTの市場規模は、2022年から2027年までは毎年平均33.9%で成長し、2027年には136億ドルに達すると予測を出しています。
メタバースの普及次第
NFTマーケットの将来性にはメタバース(仮想空間)の普及も大きく関わってきます。仮想空間のデータ管理においてブロックチェーンと相性がよく、仮想空間上のアイテムが増えることは、NFTが増えることとほぼイコールと言えるためです。
近年、メタバースの動きは高まっており、メタバースを利用したNFTゲームやメタバース上でのライブ、ショッピングが頻繁に開催されています。また、メタバースの普及以外にも、暗号資産自体の普及率もNFTマーケットの成長に大きく関わってくるといえます。
NFT売買に関するよくある質問
NFTは転売できる?
NFTは転売可能です。ただし、NFTの中には転売を禁じているものもあるので、購入する際は利用規約をよく読みましょう。
NFTの作成と取引は誰でもできる?
NFTの作成と取引は誰でも可能です。NFTの購入に必要な暗号資産取引所の口座開設は、18歳未満だと原則禁止されているので、保護者などに口座を持って貰う必要があります。
NFTと暗号資産の違いは?
NFTと暗号資産の違いは代替可能かどうかです。NFTは、複数同じものが存在しても、有名人が所持しているNFTは、個別で価値が上昇します。しかし、暗号資産の1BTCは、誰が所持していても価値は1BTCでしか無いという違いがあります。
NFTってどういう意味?
NFT(Non-Fungible Token)は「非代替性トークン」と日本語訳され、替えのきかないデジタルデータを指します。取引データなどがブロックチェーンに記録されており、改ざんがほぼ不可能なため、データの価値を守れます。
まとめ:NFTは専用のマーケットで購入する
NFTは、専用のマーケットプレイスで購入できます。OpenSeaやCoincheck NFTなどのNFTマーケットから購入することができ、アートやイラスト、ゲームアイテムなど様々な作品が出品されています。
クレジットカードや暗号資産を持っていれば、誰でもNFTを購入できるので、NFTに興味のある方は、ぜひ購入してみましょう。
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