【FFBE】FFBEオリジナルキャラ紹介その21

FFBE(ファイナルファンタジーブレイブエクスヴィアス)のオリジナルキャラ紹介第21回です。今回は圧倒的初動火力で一時代を築いたロボ、レジーナ回です。

連載第21回

FFBEオリジナルキャラ紹介、第21回は強力なフィニッシャーとして名を馳せたレジーナの回です。

銃を得意とし、両手持ちタイプのフィニッシャー。アビリティにデメリットを抱えていることから実装直前まで「無銘ジェイクの二の舞になる……」と心配されたものですが、いざ実装を果たした時は圧倒的な火力であらゆる敵を薙ぎ払う強力なアタッカーとして大活躍してくれました。

もちろん今でも火力は高く、常設キャラでありながらフェス限アタッカーに優るとも劣らない活躍が見込めます。DVでフィニッシャー需要が高まった点も追い風。今回はそんなレジーナの記録を辿るストイベです。

或る人形の記録

レジーナと行動を共にする元オーダーズ十六闘星のクローワ。クローワはレジーナとよりよいコミュニケーションを取るために、彼女の持つ思い出について聞こうとします。

大量の知識がメモリーの保存されているレジーナは日々クローワが喜びそうな物語を聞かせていましたが、物語ではなく自分の記憶について聞かれたのは初めてです。クローワの意図を理解できないものの、言われたままに自分の記憶を振り返ります。

レジーナの持つ最古の記憶。それは自分の顔を覗き込み喜ぶ女性の顔でした。

主な登場人物

キャラ	背景
レジーナ	・魔力で動く女性型オートマトン ・高性能だがその分魔力消費も激しい ・クローワと出会ってから「人の心」について思考の一部を割き常に考えている
クローワ	・元オーダーズ十六闘星 ・サクラが驚く程の膨大な魔力の持ち主 ・皇帝の命令に従う日々に苦悩しオーダーズを離脱 ・レジーナと出会い生きる希望を見出す
アンバー	・マダムに仕える執事の1人 ・遺跡探索の途中で道に迷い、レジーナと出会う ・生き方を模索するレジーナに誰かに仕える道を提示する
ベスビア	・アルドールによって作られた強化魔道士 ・アンバーに命を救われ、モールズの夜会に入会

レジーナ

レジーナはカーニャという女性の「人間を保存する」目的によって作られたオートマトンです。人間と人間の築き上げた文化を記憶し、保存してほしいと。人間の全てをメモリーに蓄積させるレジーナは極めて燃費が悪く、稼働には膨大な魔力を消費します。

開発者であるカーニャも燃費問題には頭を抱えていましたが、メモリーの維持を最優先とし機能面を削ることはありませんでした。レジーナの持つ記憶に不要なものは何一つないのだと。

レジーナは戦争を目的として作られたものではありません。戦闘能力はあくまで緊急時の自衛用に過ぎず、それがなんで1ターン目からあの火力を出せるのかについては、開発中にカーニャのテンションが上がりすぎてしまったからだそうです。

カーニャ

カーニャはレジーナを作り出した女性です。人の文化は人から人へ引き継がれていくものですが、カーニャは人類が文明の尊さを軽視して築き上げた文化を破棄してしまうかもしれない。人同士の戦争によって人類という種が滅びてしまうかもしれない。そう考えてレジーナを創造しました。

レジーナが起動するようになってから50年後。余命短いカーニャはレジーナの行動理念を更新します。人間の保存ではなく、レジーナ自身を保存することへ。ただ単純にレジーナに生きてほしいと願いながら彼女は亡くなりました。

レジーナは老いて体が動かないカーニャに日々魚を提供し続けましたが、元気になることはなく……。動きの悪い魚ばかり食べさせていたのかもしれません。

マダム&アンバー

カーニャの墓を作った後、レジーナは自身が何をすべきかを考えました。カーニャの遺した魔力は節約して使用して約100年分。自分のことを必要としてくれる存在が現れるまで大人しく……しようと思ったら謎の訪問者が現れます。

ある遺跡を探す途中で道に迷ったマダムとアンバーは、道を尋ねるべく偶然見つけたカーニャの家を訪れます。そこでレジーナを発見し、道案内を依頼するのでした。

レジーナの案内の元、見事目的の遺跡を見つけたマダムとアンバー。しかし遺跡は既に別の冒険者によって探索されており、目的の宝を見つけることは叶いませんでした。無駄骨だったと高らかに笑うマダムをレジーナは不思議に思います。目的を達成できないのになぜ人は笑うのか？

長い人生の使い方

カーニャの家でただ無為に時間を過ごすレジーナに対してマダムが問いかけます。「お前のマスターはそんなことのためにお前を作ったのか？」と。

レジーナは生前のカーニャが言っていた「楽しんで」という言葉を思い出しました。そしてアンバーの勧めもあり、動力に支障のない範囲で新しいマスターを探すべく旅に出ます。

新しいマスターを探そうと町に出たレジーナでしたが、アルドールの新兵器かと誤解されて人々から避けられてしまいマスター探しは上手くいきません。たまに会話できる人と出会えてもレジーナの戦闘能力の高さばかりを欲しがり、カーニャがレジーナに託した世界中の物語を欲する人が現れることはありませんでした。

強化魔道士D001番

D001番は、かつてある実験の成功例となった「フィーナ」をベースに後天的に力を植え付けられた強化魔道士です。力を付けるべく、眠っている時以外は全て戦闘訓練を強制されています。

ある日、D001番を編成した部隊があるオートマトンが眠る家の調査に繰り出しました。レジーナは自分を捉えるべく襲いかかるアルドール兵を次々と倒していき、残るはD001番あと1人というところまで部隊は壊滅します。

しかしレジーナの魔力が枯渇してしまい、目の前にいたD001番に魔力を分けてくれるよう懇願したところでついに機能停止してしまいます。カーニャが遺した魔力が尽きてしまったのです。

「生きて」

自らを戦闘用ではないと語りつつ、圧倒的戦闘能力を誇るレジーナ。D001番は素でドン引きしつつも、レジーナの力について興味を持ちました。なので自身の魔力を分け与えてレジーナとの会話を試みます。「お前の力は何のためにあるのか？」と。

レジーナは自分の力は自分を守るためにある。製作者に生きるように言われたので、自分なりに頑張って生きようとしていることを説明します。それを聞いたD001番は人間あるにも関わらず戦いを強制されるだけの自分より、自らの意志で生きようとしているオートマトンの方がよほど人間らしいと愕然とするのでした。

D001番はありったけの魔力をレジーナに渡し、ここから逃げるように命令します。アルドール兵は既にレジーナの所在を掴んでいて、戦闘兵器として利用すべく何が何でも捕獲しようとするでしょう。事態を察知したレジーナは託された魔力を動力に人目に付かない地へ向かい、眠りにつきました。

D001番のその後

レジーナを回収しに行った部隊はD001番を残して全滅。そしてD001番は脱走。部隊を壊滅させたのはD001番だと判断したアルドールはD001番の抹殺を決行します。

行き止まりに追い詰められたその時、偶然通りかかったアンバーの手によって助けられ、モールズの夜会に連れて行かれます。本人の意志とは裏腹にアンバーはどんどん話を進め、D001番をモールズの夜会の一員にするのでした。

マダムに忠誠を誓う気のないD001番に対し複雑な思いを抱くメンバーもいるようですが、マダムは「全員が自分にぞっこんじゃつまらない」と笑って受け入れます。アルドールに付けられた識別番号ではなく、一人の人間として新たにベスビアの名前を授かった彼女はモールズの夜会と一員としてマダムと共に冒険に出るのでした。

クローワ

アルドール皇帝に仕えるオーダーズ、十六闘星のクローワ。クローワは非人道的な皇帝のやり方に疑問を抱きつつも忠誠を誓い、自らの手を血で染めていました。

そんな折、アルドールの強化魔道士が脱走した話を聞きました。半ば洗脳と言っても過言ではない状況から、どうして脱走することができたのか。そして強化魔道士達に比べて遥かに行動しやすい自分がなぜ思考を停止させているのか。そんな考えが頭を巡り続け、任務に集中できない日々が続きます。

たとえ皇帝の元から逃げても自分の犯した罪が消えることはない。そう考えたクローワは人の訪れない遺跡で自らの命を絶とうとしましたが、そこで稼働していないオートマトンを発見しました。

思い出話

クローワの魔力によって目覚めたレジーナは、クローワの要望に従い話を始めます。

レジーナはカーニャが自分に記憶させてくれた世界中の様々な物語を持っていました。しかし今までレジーナの話に耳を傾けた者は1人もいません。レジーナを必要とする者は大半がその圧倒的な戦闘能力にばかり注目し、レジーナが持つ物語の記憶に興味を示さなかったのです。

レジーナは自分の物語に興味を持ってくれる初めての存在と行動を共にするようになります。クローワもまた、レジーナの話す希望に満ちた物語を聞くうちに少しずつ心が慰められ、眠る度に悪夢にうなされることがなくなっていきました。

まとめ

人々はレジーナの戦闘能力にばかり注目してレジーナの話を聞いてくれないって？　そりゃレジーナキャノンの威力を目の前で見せつけられたらね。

クローワがサクラも驚く程の圧倒的魔力を有していながら星3スタートという貧弱すぎる性能なのは、レジーナ稼働のために大半の魔力を回しているからかもしれません。いや、十六番目ならそんなものか。ガーラスも星3スタートだし。

それにしても「帝国に囚われて兵器にされる」とか「後天的に作られた魔道士」とか「魚が最後の晩餐になる博士」とか、FF6のオマージュらしき要素が随所に見られる回でした。レジーナが魚料理を始めたところで「オイオイオイ　死ぬわアイツ」となりましたとも。

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