百英雄伝の評価レビューとメタスコア
百英雄伝の評価レビューとメタスコアをご紹介。評判や100時間超攻略班の感想、も記載しているので、百英雄伝を買うべきか悩んでいる方も参考にしてください。
関連記事 | |
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ストーリーのあらすじ | Risingとの違い |
仲間キャラ一覧 | 対応機種とプラットフォーム |
Switch版のロード対処方法 | アップデート情報まとめ |
百英雄伝のプレイ評価
アルテマ攻略班の評価
総合評価 | ||
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7.5 / 10 点 | ||
ストーリー | 戦略性 | グラフィック |
★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ |
操作性 | 音楽 | キャラクター |
★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ |
百英雄伝は、幻想水滸伝シリーズのコアスタッフが設立したRabbit & Bear Studiosからリリースされた、コマンドバトル式のRPGです。
Kickstarterでのクラウドファンディングで開発費を募り、非常に多くの支援金が集まったことでも注目を集めていました。
当記事では、百英雄伝のプレイレビューをお届けします。
幻想水滸伝シリーズの精神的続編
本作は、初代プレイステーション及びプレイステーション2の時期に人気を博した幻想水滸伝シリーズのスタッフが開発しており、幻想水滸伝シリーズを踏襲したゲームデザインが採用されています。
シナリオは独立していますが、多様なバックボーンを持つ数多くの仲間を集めながら、王道的な物語が展開していくプレイフィールは、まさに「あの頃の幻想水滸伝」を彷彿とさせ、昔ながらのJRPGを求めているユーザーにおすすめできるタイトルです。
仲間を集めてゲーム全体が快適に
本作の最も大きな特徴は、
- ・100人以上のキャラクターを仲間にできる
- ・仲間の加入によってゲーム体験が向上する
という点です。
各キャラクターは様々なバックボーンを抱えており、メインシナリオに深く関わるキャラクター以外の描写は少ないながらも、しっかりと印象に残る個性も持っています。
各地で出会える仲間は単なる戦闘要員だけではなく、ファストトラベルを可能にする魔術師、戦闘開始前にバフを付与してくれるコック、拠点の発展に必要な技術者など、戦闘以外の多くの面でプレイヤーに恩恵をもたらしてくれます。
ゲーム序盤は多くの不便がプレイヤーを悩ませますが、仲間を集めていくに従ってシステムが拡張されていき、どんどん快適になっていきます。シナリオと設定だけでなくプレイそのものを通して仲間への愛着が湧いていくゲームデザインによって、本作はとてもユニークな作品に仕上がっています。
個性豊かなキャラクター達
仲間にできるキャラクターのほとんどが、デザインと設定の両面でしっかりキャラクター性が立っています。
絵柄がPS1~2の時代性を感じさせるものなので、そこは好みの分かれるところですが、老若男女に亜人種、ドラゴン、カンガルーとバラエティに富んでいて、台詞と設定は昨今のスマートフォンアプリのゲームキャラクターと比較しても十分魅力的です。
掘り下げという点では継続的なアップデート型のタイトルと比較すると薄味ではあるものの、多くのキャラクターがゲームシステム上の役割で存在感を発揮しているため、どのキャラも何かしらの印象が残るように設計されています。
新加入キャラの育成が楽
冒険の途中で加入するキャラは時期やパーティの強度と関係なく固定のレベルで加入しますが、本作では経験値にレベル補正がかかり、低レベルキャラでもあっという間にパーティの平均レベルに追いつくことができます。
そのため、キャラの育成にかかる時間は短く、気に入った新加入キャラ、しばらく放置していたキャラをすぐに戦力にできる点は快適でした。
リソース管理を意識させる戦闘
本作の戦闘は、RPGでお馴染みのHP/MPの管理を強く意識させられるバランスになっています。
敵の攻撃は他タイトルと比較してもかなり痛く、一方でこちらの回復魔法は回復量・消費MP共に大きく、ダンジョン内でボスに至るまでの回復ポイントも無いため、シビアなリソース管理を求められます。
「難しい」と言うよりは「辛口」という表現がマッチする戦闘なので、適度に歯応えのある戦闘を楽しみたい人向けと言えるでしょう。
気になった点
百英雄伝は古き良き時代のJRPGのテイストを多く盛り込んだタイトルですが、常時プレイヤーを苛む軽視できない問題点もいくつか存在しています。
体験を阻害するロードの頻度&長さ
本作では、戦闘の前後とマップ切り替えの際にロードが発生します。
ロードの長さはSwitch版が特に顕著で、戦闘のたびに数秒のロードが発生し、ちょっとした民家に入るだけでも数秒待たされます。また、フリーズやクラッシュも度々起きるため、最適化が十分とは言えない状態です。
SSDを用いたSteam版とPS5版では、ロードの「時間」こそ大幅に短縮されるものの、「頻度」はSwitch版と変わらないため、2Dのゲームの中ではかなり重く、ストレスを感じる要因となっています。
バトルのテンポとバランスが悪い
本作のバトルは、敵味方共にスキル発動時に演出が発生し、バトルの間延びが起きがちです。昔のJRPGでは演出に対する「待ち」がお約束ではあるものの、やはり現代の洗練されたゲームに慣れてしまっているとさすがにストレスを感じました。せめて、倍速機能は欲しかったところ。
また、プレイヤーにリソース管理を意識させた結果、戦闘を楽に進めるなら耐久の高いキャラが圧倒的に有利なバランスになっていて、低耐久キャラは回復リソースをひたすら消費させられるだけの存在になってしまっています。
本作は魔法の威力が低めに設定されている一方で消費MPがかなり重めなため、攻撃魔法が効果的な場面は非常に限定的です。高耐久物理キャラ一辺倒になりやすい戦闘バランスは、作り込みが足りていないように感じました。
ルーンシステムが機能不全を起こしている
本作のキャラクターは固有のスロットに組み込む「ルーン」によって、ステータスや使用スキルをカスタマイズできますが、ルーンの変更は拠点か街のルーン屋でしか行えないため、プレイ時間の大半でルーンというシステム自体が機能不全を起こしています。
ダンジョン攻略中にルーンを入手、あるいはレベルが上がって装備可能ルーン枠が拡張されても、ダンジョンから街に戻るまではルーンの付け替えができません。その結果、RPGにおいて重要な要素である「成長の実感」が大きく損なわれてしまっています。
装備やステータスのバランスが悪い
装備の種類によるデメリットが無く、被ダメが多い設計のため、重防具が装備できるキャラが極端に強い設計になっています。防具性能が上がる後半ほど顕著に現れるので、効率を重視した場合採用できるキャラが偏っていきます。
総評
百英雄伝は、往年のJRPGの空気感に加え、仲間の加入によってゲーム体験が向上することに大きな魅力があります。
バランス・システム・仕様に少なくない問題を抱えつつも、仲間集めの楽しさとキャラクターの魅力でプレイを突き進められるため、そういった要素が好きな方にはプレイをおすすめできます。
百英雄伝はこんな人におすすめ
-
- ・ターン制コマンドバトルが好きな人
- ・戦略性が高いゲームが好きな人
- ・昔ながらのJRPGが好きな人
- ・幻想水滸伝シリーズが好きな人
百英雄伝は、昔ながらのRPGが好きなプレイヤーにおすすめです。ターン制のコマンドバトルでじっくり遊びたい方、大人数の仲間からお気に入りのキャラでパーティを編成したい方にも最適です。
また、3D作品が主流である昨今に、柔らかい2D表現で描かれる世界観を楽しめるので、レトロな表現が好きな方にもおすすめです。
百英雄伝の評判
- ○良い評判
- ・仲間集めが楽しい
- ・拠点作りが楽しい
- ・昔ながらのRPG拠点作りが楽しい
- ・クラファン参加者は優先的に遊べるのが良い
百英雄伝の良いレビューは、仲間集めや拠点作りが楽しい声を多く確認できました。仲間が増える過程や拠点作成が好評を得ており、幻想水滸伝ファンを納得させる出来である点が伺えます。
また、クラウドファンディング参加者は早期アクセスより早く遊べる点も評価されています。大手企業に属さず開発資金を調達できるので、人気作品に携わった方々が独立して新たなコンテンツを提供する流れが今後増えるかもしれません。
百英雄伝の悪いレビュー・評判
- ×悪い評判
- ・ロードが長い
- ・行ったり来たりが多くテンポが悪い
- ・ストーリーのDLCが複数ある
- ・公式が炎上しているので不安
百英雄伝の悪いレビューは、建物へ入った時や戦闘へ移行する際のロードが長いといった声を多く確認できました。戦闘前後のロードの長さがストレスとの意見があり、公式が発売前に追加修正パッチで対応する事態に発展しています。
また、ストーリーDLCが複数存在するようで、DLC購入に抵抗があるユーザーが様子見する様が見受けられます。購入するか悩んでいる方は、発売後の評価を確認してから判断しても遅くはないでしょう。
百英雄伝のメタスコアと他作品との比較
メタスコアは79点
4月22日時点で、百英雄伝のメタスコアは79点です。33件の媒体とレビューにより採点されており、最高点は95点、最低点は60点になっています。
ユーザーレビューは2024年5月2日時点で7.4点となっており、概ね過去作や関連作に近い評価をされています。
※出典:https://www.metacritic.com/game/eiyuden-chronicle-hundred-heroes/
過去作(関連作)のメタスコア一覧
タイトル | 点数 | 発売日 |
---|---|---|
幻想水滸伝 | 採点なし | 1996/12/23 |
幻想水滸伝2 | 82 | 1999/11/29 |
幻想水滸伝3 | 86 | 2002/10/24 |
幻想水滸伝4 | 63 | 2005/1/11 |
幻想水滸伝5 | 76 | 2006/5/11 |
幻想水滸伝ティアクライス | 76 | 2009/5/17 |
幻想水滸伝タクティクス | 68 | 2005/11/8 |
百英雄伝Rising | 71 | 2022/5/10 |
幻想水滸伝シリーズとRisingのメタスコア一覧です。
人気作品である幻想水滸伝2や3の点数には届かなかったものの、関連作品では比較的高い点数を獲得しています。また、過去作のライジングよりメタスコアは伸びており、ボリュームやゲームコンセプトにおいて一定の評価を得ています。
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