【FFBE】FFシリーズボス紹介その1
FFBE(ファイナルファンタジーブレイブエクスヴィアス)のシリーズボスバトルに合わせて、歴代ボスについての紹介です。目的や戦法などを簡単にまとめています。
シリーズボスバトルスタート
11月より新強敵コンテンツ、シリーズボスバトルが実装されるそうです。歴代FFシリーズのラスボスと戦える、原作再現性の高い熱いコンテンツとなりそうです。
と言うことで今回はFFシリーズのラスボス紹介です。何の目的で戦ってるのかといった背景からボスの戦術などを簡単に紹介しています。
FF1~5のネタバレを多分に含みます。どちらかと言うと、既プレイの方向けの記事です。
FF1
ガーランド
ガーランドは記念すべき第1作目のラスボスです。ゲーム開始直後にガーランドを倒すのですが、紆余曲折を経てラスボスという形で再戦します。
ガーランドの目的は「王女を自分のものにする」という単純明快なもので、魔王に攫われた姫を助けに勇者達が戦いを挑むというファンタジーの王道に則った形式になっています。さすが1作目。
しかしリメイク版では「王女を人質にコーデリア国そのものを手に入れる」となっており、目的が大きくなっています。まあ、世界征服そのものを目論む後の作品のラスボスと比較すると国1個で満足してくれるのはちょっと謙虚ですね。
背景
ガーランドは元コーネリアの騎士で、GBA版では「ナイトの中のナイト」と呼ばれる程の実力と評判があった様子がうかがえます。ゲーム開始直後、ほぼ初期レベルの光の戦士達に敗北するためあまり強い印象を持っていない方もいるかと思いますが……。
王女を助けに来た光の戦士達に破れた後、2,000年前の時空に移動しカオスとして蘇ります。そしてカオスが光の戦士を殺し、再びガーランドとして蘇る。この2,000年間のループを幾度となく繰り返してきました。
しかし光の戦士達(プレイヤーが操作するFF1のパーティ)が2,000年前に行ってカオスを倒すことで時の鎖が断ち切られ、無限ループを抜け出せるのでした。
カオス
初登場時のFC版では専用BGMがなく、通常のモンスターと同様のBGMで戦うことになります(リメイク版では専用BGMを貰えています)。しかしザコ敵の同じBGMだからと侮るなかれ。その強さはラストバトルに相応しい激戦必至です。
天変地異と見紛う程の地震/竜巻/津波/炎といった強力な攻撃を多用し、地震には「即死」の追加効果があるなど威力/追加効果どちらも隙がありません。
単純な物理攻撃も前衛のナイトならばともかく、後衛の黒魔道士あたりに当たると1撃で戦闘不能になることが珍しくありません。もちろん物理攻撃も麻痺の追加効果があるため、常に行動停止の危険にさらされます。
攻略適性レベルは20台ですが、安定攻略を目指すならば30台にはしておきたいでしょう。
リメイク版カオス
バージョン | HP |
---|---|
FC | 2,000 |
WSC | 4,000 |
GBA以降 | 20,000 |
リメイク版が作られる度にゲーム機の性能に合わせてHPが伸びています。しかし単純に強化されるということはなく、リメイク版はカオス以上に味方キャラも強化されているのでむしろリメイク版の方が戦いやすいでしょう。
特にFC版は「攻撃バフの効果がない」というバグにより、カオスの強力な装甲にダメージを与える手段が乏しかったのですが、リメイク版はちゃんと攻撃バフが付与できるので物理アタッカーの見せ場です。
GBA版以降はオメガや神龍、PSP版以降はクロノディアなど強力な裏ボスが存在するため、やり込みを目指すパーティならば割とさくっと倒せるでしょう。
FF2
皇帝
皇帝はFF2のラスボスで、目的は「世界征服」とシンプルなもの。物語の悪役としてこれ以上に分かりやすい理由はないでしょう。小説版によると本名はマティウスで、トラマス報酬の名前の由来となっているようです。
魔界から魔物を召喚して世界征服を目的に活動していたところ、フリオニール達反乱軍に敗北し一度死亡します。が、地獄で究極の力を手に入れて復活し、ラスボスバージョン(通称:悪皇帝)となります。
ゲーム開始から一貫してボスという立場を守り続け、リメイク版の追加シナリオでもボスの座を譲らない生粋のラスボスキャラです。ザンデやクジャにも見習ってほしいですね。
背景
FF2の魔物を喚び出した張本人です。人間の時ですらそれだけの魔力を持っていたのに、地獄でさらなる力を付けたらそりゃ強いでしょうよ。
一度死んだ後は善の精神と悪の精神に分かれて、悪の精神が本編ラスボス、善の精神がリメイク版追加シナリオラスボスとしてプレイヤーの前に立ちはだかります。
悪皇帝が極悪非道なのは言わずもがな。善の皇帝も「そりゃ生前の私は悪いことしたけどさ、君達が私のことを憎んだら憎悪の連鎖が止まらないから私のこと許してよ。許すよね?(意訳)」という超理論を展開しますが、もちろん許せるわけもないのでミンウ達の手によって討たれます。
死してなお上から目線を崩さず、むしろ「許されて当然」と本気で考えている皇帝らしさはもうなんか流石です。
ディシディア版
ディシディアファイナルファンタジーでは、敵陣営のキャラとして登場します。暗闇の雲やエクスデスが「破壊」を目的としているのに対して、皇帝は「支配」を目的としているためどうもエクスデス達とは仲良くできないそうな。
一方でアルティミシアとは馬が合うのか行動を共にすることが多めです。アルティミシアと戦う時の掛け合いセリフは「真の支配者を決めよう」であり、アルティミシアを破壊者ではなく支配者として認識しています。
同じ魔道士系のキャラとしてシャントットを尊敬しているらしく「お目にかかれるとは光栄だ」と、意外な一面を見せることも。
ウボァー
皇帝を語る上で欠かせないのがこの断末魔です。死ぬ時の断末魔は数あれど、ウボァーは言わんだろう。
ディシディアではティーダが「ウボァーって何なんッスか?」と皇帝に直接聞く掛け合いが見れます。本人恥ずかしいだろうから止めてあげて。
FF3
くらやみのくも
くらやみのくもはFF3のラスボスです。物語上ではザンデを倒すべく冒険していた光の戦士達ですが、最終的にザンデが喚び出した暗闇の雲こそがラスボスとして立ちはだかります。冒険上の討伐目標とラスボスが異なるのは、FFシリーズではよくあることです。
目的は「総てを無に還す」というものであり、意志のある生物というよりは台風や地震のような自然現象に近い存在です。暗闇の雲の目指す「無」とは再生のための前段階というものであり、エクスデスのような総てを消滅させる「無」とは全く異なります(なのでディシディアでは仲が悪い)。
戦闘能力
ラストダンジョンの終盤でようやくお目にかかれる存在なので、ストーリーにおける立場はやや薄い……と言いたいところですが、その圧倒的戦闘能力からストーリー上のボスであるザンデよりも遥かに存在感があります。
攻撃手段は「はどうほう」唯一つ。戦闘開始直後から終了までただひたすらはどうほうしか攻撃パターンがありません。情け容赦の欠片もない全体攻撃の連続に、涙を飲んだ方は決して少なくないでしょう。
ラストダンジョン踏破からラスボス戦まで一切セーブポイントがないFF3では、暗闇の雲との最終決戦まで約2時間ノーセーブでの攻略となります。1回の戦闘における重みも重要です。
ウィンドウイレースバグ
FC版FF3では、アイテム欄を開くと味方に付与したバフが消滅するバグが確認されています。最強の武器「しゅりけん」が使う度にアイテム欄から装備し直さなければいけないため、事実上バフなしで戦うことになるでしょう。
プロテスなどのバフを数回重ねがけすれば安全に戦えるのですが、攻略法も出回っていない当時はほぼ全てのプレイヤーがバフに気付かず戦っていたのでしょう。プロテスもヘイストもかけずに特攻していたと思われます。
ケアルガの回復量がはどうほうの威力にまるで追いついていないという回復事情もあり、FFナンバリングシリーズの中でも上から数えた方が早い強さのラスボスに位置することは間違いありません。
真のラスボスはお母さん?
FC版FF3は前述の通り、道中で一切セーブポイントがないため約2時間のノーセーブ攻略が要求されます。そのため「ゲームは1日1時間」を決まりとしているご家庭では母親に止められて最後までたどり着けないとの声も。
リメイク版でもセーブポイントは設置されていないため、2時間とは言わないまでも相当の攻略時間が要求されます。しかし、VCならばいつでもどこでも進行状況を保存できるので、今遊ぶなら3DSなどがいいかもしれません。
リメイク版
リメイク版暗闇の雲は左右に触手のお供を引き連れての戦闘となります。
まずは触手を撃破しないと、HPが減って攻撃が激化してくる頃に耐えられません。FC版プレイヤーならば触手に気付かず、本体と触手の波状攻撃で倒れてしまった方もいるでしょう(1敗)。
FC版と比較するとほぼ全てのジョブが上方修正されているので、バリエーションに富んだ攻略報告がされています。忍者/忍者/賢者/賢者が有効とされていたFC版とはまた違った遊び方ができます。
基本は女性判定
前述の通り自然現象に近く生物とは言い難いキャラなのですが、FFシリーズ男性陣からの評価は低くありません。ジタンからはレディと評されていますし、ジェクトも悪くないと言ってくれます。FFBEにおいても図鑑では女性判定でした。
中でもラグナからの評価は高く「よく見れば美人」と言われ、ラグナに対しては比較的柔らかい態度で接してくれます。褒められて良い気分になったのかラグナに敵陣営の情報を渡してしまうシーンは、暗闇の雲が可愛いと言うべきかラグナの敵さえ引き込むカリスマ性が凄いのか……。
FF4
ゼムス/ゼロムス
FF4のストーリー上のラスボスは「ゼムス」という奴なのですが、ゼムスはゴルベーザとフースーヤが倒してしまうのでプレイヤーが倒すべきラスボスはこっちの「ゼロムス」です。
ゴルベーザとフースーヤのWメテオによって肉体が消滅したゼムスが、憎しみの力で己を「完全暗黒物質」とし再生、復活を遂げたのがゼロムスです。
原作だけで言えば、FFナンバリング作品最強のラスボスと言われることも多い強敵です。FF4は全体を通してあまりにも難しすぎて、後に「FF4イージー版」なるゲームが開発されたくらいですから。
背景
火星と木星の間に存在する星が絶滅の危機に瀕したため、その星に住む人達が別の移住先を探していた時に「青き星」を見つけました。が、青き星の民はまだまだ発展途上だったため、彼ら(人類)の進化を待ってから移住しようと考えました。
しかしゼムスだけは「青き星の先住民を全て殺して星を乗っ取ればいい」と画策。そのためにゴルベーザを洗脳してバブイルの巨人の動力源となるクリスタルを集めたりとFF4の冒険の核となる事件を引き起こしていきます。
青き星こそさっさと滅ぼそうと考えていたものの、同胞である月の民は1人も殺していないようなので仲間想い? だったのかもしれません。なお、ゼロムスの方は憎しみのおもむくままに全てを滅ぼすというただの暴走マシーンです。
戦闘能力
強敵です。アクティブかつバトルスピードを1にしている場合は常識的なレベルで勝つことはまずできません。ウエイトかつバトルスピード3(デフォルトコンフィング)で挑むのが最低限の準備でしょう。
無属性魔法攻撃「ビッグバーン」がシンプルに強力で、パーティ全員に壊滅的なダメージを与えます。SFC版では回復役がローザ1人しかいない上にビッグバーンの被ダメがケアルガの回復量を上回っているため回復が間に合いません。
そのため、主な攻略法としては戦闘開始直後にリディアを殺します。生存者が減ればケアルガの回復量が上がるので、これで回復が追いつくでしょう。ゼロムスは魔法攻撃に対するカウンターもあり、リディアが張り切れば張り切るほど戦況が辛くなるのです。
メンバーチェンジが可能なGBA版などでは、ポロムをパーティに入れて白魔道士を増やしておくと攻略が楽です。
ゼロムス:EG
イージー版、およびリメイク版の裏ボスバージョンのゼロムスです。ミジンコ生理的嫌悪感を抱かせる元のデザインと比較すると、メカメカしくて全くの別物です。
全体的に簡単になっているイージー版ですが、ラスボスだけは行動パターンに「全体:死の宣告付与」という厄介な行動などが追加されているため最終決戦だけイージー版の方が難しいのでは? という疑問が拭えません。
FFBEのシリーズボスで出てくるのは、おそらく通常版のゼロムスでしょう。無属性魔法ビッグバーンを考慮すると、魔法壁推奨クエストかもしれません。
FF5
ネオエクスデス
FF5のラスボスは、ネオエクスデスです。FFBEのシリーズボスでも実装1番手となることが決定していますね。
エクスデスが無の力に飲み込まれてしまった姿で、エクスデス本人の自我は既に崩壊しています。前座戦ではよく見るとエクスデス本体が見えますが、ネオエクスデスは名前以外エクスデス一切関係ありません。
「ネオエクスデスを出現させないでクリア」「特定のジョブで倒すとフリーズ」「理論上最低レベルバッツ単騎でクリア」「トドメを刺す時の戦闘不能者でエンディング変化」など様々な遊びを提供してくれるボスです。
背景(エクスデス)
500年前、ムーアの大森林の樹に世界中の邪念が集まったために産み落とされた暗黒魔道士がエクスデスです。1,000年前にエヌオーという暗黒魔道士が求めた力「無」を手に入れるべく行動を開始します。
が、ガラフ/ドルガン/ゼザ/ケルガーの通称「暁の4戦士」の活躍でクリスタルに封印されてしまいました。本編開始前に元凶を倒してめでたしめでたし……と思いきや、シドがクリスタルの力を増幅する機械を開発してしまったために状況が一変。クリスタルが破壊され封印が解かれてしまいます。
第一世界、第二世界両方のクリスタルを破壊して無の力を手に入れたエクスデスは、最終決戦で完全に掌握したと思っていた無の力に飲み込まれネオエクスデスと成り果ててしまうのでした。
生まれた直後にカメに封印され、1回復活したものの本編開始30年前にまた暁の4戦士に封印され、3度目の正直と復活を果たしたら今度は無の力に取り込まれる。散々な人生である。
戦闘能力(エクスデス)
ジョブこそ暗黒魔道士ですが、長剣を用いた肉弾戦もできる万能タイプのボスです。各種ガ系魔法に加えて物理攻撃も驚異的な威力を誇るため、ゴーレムとカーバンクルなどどれだけ召喚獣を集められたかが難易度を左右します。
作中でも複数回に渡って対戦する機会があり、中でもガラフとの一騎打ちが歴代シリーズの中でも名勝負の一つです。圧倒的威力を誇るガ系黒魔法を連発するも死なないガラフを見て、若干怯えながら古代魔法まで持ち出すあたりに人間臭さがうかがえます。
最終決戦時は「ホワイトホール」という、単体即死+石化の特殊攻撃を多用します。蘇生+石化解除という2工程を踏まないと戦線に戻れないため、苦戦した方が多いのではないでしょうか。
戦闘能力(ネオエクスデス)
部位 | 特徴 |
---|---|
右上 | 物理攻撃を主力とする 暗闇が有効 |
左上 | 宇宙の法則が乱れる担当 とにかく状態異常を色々付与してくる 麻痺が有効 |
右下 | アルマゲスト(聖属性魔法攻撃)担当 石化が有効 |
左下 | 魔法攻撃担当 魔法のランプ斬鉄剣や死の宣告が有効 |
4箇所に分かれていて、それぞれが独立した行動を取るため要はボスが4体いるようなものです。4体のボスがそれぞれ攻撃してくるため、普通に戦うと苦戦は必至でしょう。
しかし、ラスボスでありながら部位ごとに状態異常耐性に穴があり、上手く弱点を突きながら戦うことで容易に勝てます。例えば、物理担当の右上は暗闇にすると脅威が半減するでしょう。
FF5のボスは総じて最適な攻略法が用意されているため、力のゴリ押しでは厳しく攻略法を見つければ簡単に勝てるという戦略性に富んだゲームです。それはラスボスとて例外ではなく、ボスだから状態異常は効かないだろうという先入観を捨てて戦うと面白いですよ。
FFBEのボスは状態異常耐性カッチカチなので、シリーズボスとして実装された際にどこまで再現されるか楽しみですね。4部位いるのか、状態異常に穴があるのか、早く戦いたいものです。
まとめ
FF4でイージー版が作られて以降、RPGってどんどん簡単になっている気がします。ファミコン時代のゲームは「クリアできたら凄い!」であるのに、最近のゲームは「裏ボスを倒せたら凄い!(クリアは容易)」という感覚です。
個人的に一番強かったラスボスはSFC版の4。一番簡単なのは……Tを除くと6か7でしょうか。Tはストーリー中はかなり難しいのに、ラスボスだけ驚異的に弱いのです。
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