【FFBE】心に残る名脇役
FFBE(ファイナルファンタジーブレイブエクスヴィアス)とは直接関係ないFFシリーズの名脇役についてです。パーティメンバーにはならずともストーリーを盛り上げるシリーズの名脇役達をご紹介します。
FFシリーズの名脇役
キングダムハーツコラボ期間中なのでキングダムハーツの話を……と思ったのですが、去年のコラボ第1弾の時に色々書いてしまったので実は手持ちのネタがあんまりありません。なので時事ネタ一切関係なしのFFの話回です。
今回のお題は「心に残る名脇役」。戦いには参加しないものの物語を盛り上げる上で決して欠かすことができない名脇役のご紹介です。以下FFシリーズのネタバレを含みます。
FF8 カドワキ先生
カドワキ先生はスコール達が暮らすバラム・ガーデンの保険医です。医師として生徒を診ることに強い誇りを抱いている、FF8の登場人物の中でも屈指の人格者でしょう。
バラム・ガーデンにミサイルが飛んでくる時、スコール一行はカドワキ先生に避難を促しますが「私がいなくなったら誰がケガ人を診るんだい」と、避難せずに保健室に留まります。短いセリフながらカドワキ先生の職務に対する真摯さと生徒を大切に思っている様子がうかがえる名言でしょう。
キスティスがCC団のキングに就任する前はカドワキ先生がキングを務めていました。責任感だけではなく人間味もあるところがさらに好印象です。
カードゲームの実力は?
カドワキ先生は使用するカードがレベル1~5と幅広くバラけているので、そんなに強力なカードを使うことはありません。
しかし思考レベルが作中人物の中でもトップクラスに高いので運悪くレベル5のカードが複数枚使われると序盤は苦戦するかもしれません。さすが元CC団。
CC団イベントを進めるうちに本気を出してきて、レベル1のカードを封印する代わりにレベル6とレベル7のカードを解禁します。
FF5 ボコ
ボコはFF5でバッツと共に旅をしているチョコボです。ゲーム序盤で別れてしまうのですが、その後は単身バッツの後を追いケガをしていたところをファリスの海賊団に保護されます。
第一世界と第二世界が統合した後は、第二世界出身のチョコボ「ココ」と結婚します。なんとこの間、僅か数時間。バッツは世界統合後割とすぐにボコと再会を果たしたのに、その時点ですでにココは子供を宿しています。この鳥、やりおる。
エンディングでは子供が生まれますが、バッツ未帰還の場合「ボコが一番子供を見せたいのはバッツなのに……」と物哀しい展開を迎えます。家族はなく、故郷は次元の間に飲まれ……と散々な展開が続くバッツですが、親友のボコだけは最後まで側にいてくれます。定期的に海賊団のアジトに行くとタイミングによってセリフが変わるのでちょくちょく会いに行ってあげてください。
FF6 シド
FF6のシドは帝国側の、つまり敵陣営の人間です。ケフカやセリスを人造魔導士にした張本人であり設定上は悪人ですが、その実セリスを魔導士にしたことを悔やんでいるなど帝国側の良心として随所で活躍します(手放しで善人とは呼べませんが)。
世界崩壊後は昏睡状態に陥ったセリスを1年に渡って介護しており、セリス快復後はそれまでの無理がたたって倒れてしまいます。セリスにはもう戦わずにここで2人静かに暮らそうと言うものの、セリスが旅に出られるよう密かにイカダを作ってくれているのでした。
シドの生死はセリスの看病のやり方によって決定するのですが、実はシドが死なないとエンディングで矛盾が発生します。おじいちゃんには申し訳ないのですが、展開的には死ぬのが正史のようです。
エンディングの矛盾とは
シドが死んだ場合。セリスは仲間が全滅し世界は崩壊、そして唯一の肉親が亡くなったことに絶望し崖から身を投げます。身投げに失敗するものの、目を覚ました時にロックのバンダナを見つけてロックが生き残っている可能性に気づき旅に出ます。
シドが生存した場合。シドは夜な夜な作っていたイカダをセリスに見せてセリスに旅に出るように促します。するとロックのバンダナを見つけるシーンがカットされるため、エンディングの「希望の象徴となったロックのバンダナを落とすシーン」が意味不明になってしまうのです。シドの看病は結構難易度が高いので、初見で救うのは確かに難しいが……。
FF9 ベアトリクス
ベアトリクスは作中で3度も戦うことになり、2曲も専用BGMを持ち、クイナやサラマンダーよりも背景の掘り下げが丁寧なFF9の人気キャラです。アレンジ込みとはいえ、なぜパーティメンバーよりBGM数が多いのか。
初登場時は主君に仕える誠実な騎士として、しかし対面する度に自身の行いに疑問を抱いていき、3度目の戦いの後に自身の過ちに気がつきます。その後は主の命令と自身の信念の間で揺れ動きながらも味方陣営に協力してくれる、メインキャラではないものの成長性が感じられる点が魅力的です。
まあ主の命令とはいえブルメシア崩壊に加担しているのでフライヤには思うところもありますが……。本人も責任を感じているのかエンディングで国を去ろうとしています。過去の過ちをすっかり忘れているわけではなく、重く受け止めているところがいいですね。
FFT オーラン
FFTの物語そのものが、オーランによって綴られた書物を読み解く形で進められます。実はFFTの物語が真実であるかどうかは不明で、オーランがこう記しているからきっとこれが正しい歴史なんだろう、という感じです。
さてこの書物の中で、オーランは自分を「MPを消費せず戦場にいる全ての敵キャラの手足を拘束した上でストップ状態にできる」と記しています。さらに義父を「ホーリーナイトとダークナイトとディバインナイトの剣技を全て極めた最強の剣士」と称しています。
FFTにおいてオーランとオルランドゥがあまりにも強すぎるので、こいつ自分と親族の活躍を盛って後世に伝えたんじゃないかとはよくツッコまれます。
冗談はともかく
「ラムザ、きみは独りじゃない! きみには仲間がいる!命を賭して戦ってくれる仲間がいる! 僕もその仲間の一人だッ!」 |
ラムザは異端者の烙印を押され、賞金首となり世界中から命を狙われてしまいます。家族にも頼れず、頼ろうと思った人物からは次々と裏切られ続ける中でラムザに味方してくれる存在が現れる印象的なシーンです。
この時の約束通り、オーランはラムザの戦いを記録し獅子戦争の真実を記す「デュライ白書」を執筆します。ラムザがいかに偉大であったかを綴ったデュライ白書は、同時に教会側の不都合の証拠でもあるため、真相の暴露を恐れた教会の手によってオーランは火刑に処されるのでした。
命を賭してラムザの汚名をそそごうとする彼の姿勢は、共に戦場に立つことはなくとも間違いなく仲間であったことでしょう。
FF10 メイチェン
「語ってもよろしいですかな?」でお馴染みのお爺ちゃん。了承すると数分に渡る長~いお話を聞かせてくれます。カーソルの初期位置が「いいえ」の方に配置されているのでスタッフ的にも聞かないことを想定しているのでしょうが、FF10の世界観を理解する上ではかなり重要な話です。
話を真面目に聞いているとゲーム中盤にはエボンの教えに疑問を抱く人がいることに気づけるのですが、まあ気づかなくてもユウナレスカ戦で強制答え合わせが待っているので大丈夫です。
FF10-2では会話をスキップすると話を聞いたことにならないので、コンプリート率100%を達成できなくなる罠仕様です。行く先々に現れてはのんびりした口調と長~い話をしてくれるので、かなり印象深い人ですね。ちなみにアーロンやベルゲミーネ同様、死人の1人です。
FF8 風神と雷神
サイファーの取り巻きである2人組です。バラム・ガーデンの関係者なのでスコールと同じ味方陣営に属する人物だったのですが、サイファーに協力する形で中盤から敵対します。それでも命令がなければ戦うことはなく、基本的に2人共スコール達と戦うことに本意ではない様子もうかがえます。
サイファーに協力していたものの、ナニカに操られ多くの人を殺め続けてきたサイファーの暴走を止められないと悟った2人はスコールにサイファーを託しました。このシーンは今まで漢字数文字でしか喋らなかった風神が普通の言葉でサイファーに想いを訴える名シーンです。……いや、あんた普通に喋れたんかいな。
ちなみに海外版の風神は英単語を全て大文字で表記するという読みにくい仕様です。この翻訳者泣かせめ。
FF7 神羅の先輩達
ジュノンに行った際、クラウドを新入りと勘違いして世話を焼いてくれる神羅兵達です。上司の方は口調は厳しいもののクラウドのスペシャルポーズを褒めてくれたり、自分の時間を使って部下を指導してくれたりするなど良い人ですね。
Disc1の時のちょっとした邂逅かと思いきやDisc2で再会イベントが用意されており、クラウドの考案したスペシャルポーズをいつか実戦で決めたいと今でも練習していました。この連中と戦うと貴重な装備を盗めますが、顔見知りと戦うのは心が痛むなら捕虜にしておきましょう。こういう選択肢は粋です。
まとめ
ストーリーを形作るのは、なにもパーティメンバーだけではないですよね。非戦闘要員にだって背景があり、ドラマがあり、プレイした時の思い出があります。FF10以降はボイス付きになったこともあり、より思い入れを持てるようになりました。まさかのメイチェンフルボイス。
その他、冒険の進行に応じて手のひらを返していくローザの母親、15歳の若さで光の戦士のために命を賭けたエリア、敵と遭遇しても休日は戦わないタークスの面々など、挙げていけばキリがありません。
今回の記事は他のライターが挙げたキャラも紹介しているのですが、神羅兵など絶妙に渋いチョイスが集まりました。よければ皆さんの、物語を盛り上げる上で欠かせない名脇役を教えて下さい。
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